名所・グルメに出会う旅>宮城県気仙沼・石巻

公開日: : 最終更新日:2018/07/27 東北地方

名所編

宮城県第二の都市石巻市は、太平洋に面し世界三大漁場・金華山沖と自然豊かな土壌の作物など食の宝庫とも言える地域です。

また、観光スポットとして漫画家、故・石ノ森章太郎の作品が展示されているマンガミュージアム『石ノ森萬画館』、400年前に伊達政宗公の命を受け支倉常長らがローマへ行くために乗船した『サン・ファン・バウティスタ(復元船)』が見られる『サン・ファン館』、さらに「三年続けてお参りすると、一生お金に困ることはない」という言い伝えがある『金華山』など観光地としても人気のある都市です。

石ノ森章太郎の世界を思う存分楽しむミュージアム「石ノ森萬画館」

「サイボーグ009」「仮面ライダー」の作者として、数々の人気作品生み出した漫画家・石ノ森章太郎氏は、石巻を「第二の故郷」としていました。

石巻の市内には、いたる所に石ノ森ワールドが広がっており、その核と目されるのが「石ノ森萬画館」です。

中洲にぽっかりと浮かぶ萬画館の建物は、石ノ森氏がスケッチした「未来の宇宙船」をモデルとして建造されました。

ミュージアムのメイン観覧ゾーンにあたる2階部分は、常設展示室および企画展示室となっていて、常設展示室には石ノ森作品が展示されています。

石ノ森氏の生い立ちコーナーや、多くの漫画家を生み出した「トキワ荘」のミニチュア展示、そして仮面ライダーコーナーには歴代ライダーのマスク展示と仮面ライダーが乗っていた「サイクロン号」に乗って遊ぶバイクゲームなど、石ノ森章太郎の世界を思う存分楽しめるようになっています。

400年前に支倉常長が慶長使節として、大海原を駆けた船「サン・ファン館」

仙台藩士の支倉常長は、主君伊達政宗の名を受け、西洋との直接交渉という大役に抜擢された宣教師ルイス・ソテロとともに、仙台藩内で建造された洋式帆船「サン・ファン・バウティスタ」で太平洋を航海し、イスパニアやローマへと巡りました。

イスパニアにでは、国王フェリペ3世に謁見、ローマでは教皇パウロ5世に拝謁したそうです。

「宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称サン・ファン館)」では、この支倉常長の慶長使節という歴史的偉業を、CGや映像などでわかりやすく紹介するとともに帆船「サン・ファン・バウティスタ」について知ることができます。

石巻沖に浮かぶ孤島・金華山は金運のパワースポット

「三年続けてお参りすると、一生お金に困ることは無い」という言い伝えがある宮城県石巻沖に浮かぶ島、金華山。

その言い伝えの理由は、島にある黄金山神社には黄金を産みだす神様が祀られているからです。
黄金山神社とは、日本史上初の金産出を記念して建立されたと言われる、金運のパワースポットとも称される神社です。

女川港から、船に40分ほど乗り金華山に到着し、黄金山神社へはかなりの急勾配の道となっていますが、乗船場から歩いて15分ほどで金運パワースポットの黄金山神社に到着します。

三年参りを完遂し、黄金山神社の金運パワーをいただいてみませんか。

グルメ編

宮城県の北東方面の気仙沼市と石巻市は太平洋に臨む町で、食は新鮮な海の幸、観光なら美しい海の景色や海水浴を楽しむことができます。

東北伝統の発酵食「あざら」

宮城県気仙沼の郷土料理「あざら」は、乳酸発酵した白菜の古漬けと酒粕でつくる東北の伝統食です。
日本では冬の季節白菜を漬け物にして食しますが、この白菜漬けは春先になると乳酸発酵して酸っぱくなりはじめます。

酸味が強くなるいわゆる古漬けという名の漬け物に変化するわけです。
この白菜の古漬けと魚(メヌケ)のあらとを酒粕と一緒に煮込んだ粕汁が、気仙沼に伝わる郷土料理「あざら」です。

ブツ切りのあらと白菜を一緒に鍋で煮込み、塩、醤油(味噌)で味を調え、酒粕を加えてとろ火でゆっくり煮て作ります。

マイルドな酒粕の風味に乳酸発酵した白菜の酸味が、味付けに使用する味噌とコラボして、とてもまろやかな味わいとなります。

石巻が誇るブランド魚「金華さば」

宮城県石巻市の東部、太平洋に突き出た牡鹿半島のさらに東の海上は、黒潮と親潮が混ざり合う良質な漁場として有名です。

その場所である金華山沖の海で獲れた鯖を「金華サバ」と言い、石巻市のブランド鯖として人気を博しています。

関東の市場では、1匹2~3万円で取引されることもあるほどの高価な逸品です。
それだけの貴重な存在として認められているのは、三陸沖の冷たい海流で育ったためからか、通常の鯖より脂がたっぷりで味わい深く、鯖特有の臭みがないという魅力的な食材だからです。

短時間で手早く処理した〆鯖は、見た目は刺身に近い仕上がりで、口に入れるとプリプリの歯ごたえを味わうことができます。

刺身は、旨味たっぷりの脂を楽しみながら、口中からスルリと喉に消えていくようにとろけていく味わいを堪能できる逸品です。

色も珍しい茶色の麺で作る「石巻焼そば」

石巻市のご当地グルメとして、全国に発信しているのが国内でも珍しい茶色の麺を使った焼きそばです。
戦後に考案されたといわれる焼きそば用の麺は、焼いてもべたべたしないという特徴があります。

中力粉で作った麺を蒸して水で洗って、また蒸すという「二度蒸し」を行うことで、その特性が生まれました。

二度蒸しされた麺は、焼くと香ばしくふっくらとし、出汁の吸い込みが良いことから、麺自体が深い味わいを持っています。

特徴である「茶色の麺」は、二度蒸しされる途中で麺に含まれる水分の「かんすい」が変化することで色がつくようです。

最初は魚介の出汁の風味を楽しみながら食べ、その後にソースをかけて食べるという一度で2度楽しむ食べ方が「石巻焼きそば」の食べ方だそうです。

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