名所・グルメに出会う旅>佐賀県唐津市

公開日: : 最終更新日:2018/08/02 九州地方

名所編

佐賀県の唐津は、そのシンボル的存在である唐津城のそのもとで栄えた城下町、伝統ある焼き物「唐津焼」と海の幸が豊富に獲れる玄界灘の港町といった歴史ある海沿いの街なのです。

玄界灘の海岸線に建つ「唐津城」

北側が唐津湾に面している「唐津城」は、初代唐津藩藩主である寺沢志摩守広高(てらさわしまのかみひろたか)が、7年の歳月をかけて1608(慶長13)年に完成させました。

東側には防御と舟運のために、河口を開いたのは唐津城の特筆すべき点でした。
城内には石垣をめぐり濠が掘られ、本丸、二の丸、三の丸、外曲輪に分かれていたそうです。

再建された現在の天守閣には、藩制時代の貴重な資料や武具、唐津焼の資料、考古資料などが展示されています。

展望台からは、玄界灘、松浦潟などが一望でき、城周辺の舞鶴公園は、ソメイヨシノが約500本、樹齢100年以上の藤の花もある花の名所として有名です。

農地を守るために作られた「虹の松原」

「唐津城」の東側に広がる唐津湾に沿って、約4.5キロ続くのが「虹の松原」です。
藩主の寺沢広高が、農地を潮風や飛砂から守るために植林したことで、この松並木が出来ました。

静岡の「三保の松原」、福井の「気比の松原」に続く日本三大松原として有名です。
約100万本の松が生い茂ると言われる「虹の松原」には、パワースポットとしても知られる二本の幹が途中で密着している「連理の松」があります。

その他にも、「蝉が鳴かないこと」「松の背がみんな低いこと」「海が近いのに真水が出る井戸がある」という風光明媚な場所というだけではなく不思議なスポットでもあります。

自然が創造した神秘的な「七ツ釜」

玄界灘の海に浮かぶ芸術のような洞窟の「七ツ釜」は、国の天然記念物に指定されている洞窟で、玄界灘の荒波に深くえぐられたその断崖7つの洞窟があります。

「七ツ釜」の洞窟を形成する岩石は、五角形や六角形の柱状に固まる柱状節理(ちゅうじょうせつり)という珍しい奇岩石です。

その岩石に、玄界灘の勢いのある波がぶつかりあう様子は、かなりの大迫力があります。
洞窟を作り上げた自然の神秘と強大なパワーを感じ取れます。

海から遊覧船での洞窟見学をすることもでき、「七ツ釜」の上にある玄海国定公園の遊歩道もあり、見応えある海食洞窟を見学に多くの観光客が訪れるようです。

グルメ編

佐賀県唐津には、唐津城、三大松原の「虹の松原」、玄界灘に浮かぶ青い7つの洞窟などの観光スポットや、海の幸も豊富で海苔、生イカ、サバ、かまぼこ、イカの塩辛などの名物食材も満載です。

あさご藩県、佐賀県のホテルから生まれた「朝からつ茶漬け」

唐津にやどるもったいない精神から、唐津では前日に残ったお刺身をタレに漬けて、翌朝お茶をかけて食べていたという習慣が昔から伝わっていました。

そして、唐津の各ホテルでは、「お泊まりいただくなら、唐津らしい朝ごはんを味わってほしい」という想いから「朝からつ茶漬け」というメニューを提供しています。

熱々のご飯の上に、唐津の山海の自然が生んだ具材をふんだんに乗せ、魚介類のうえに佐賀のお茶、佐賀の海苔を使用します。

朝食ならではのヘルシーな献立「朝からつ茶漬け」は、佐賀県の味覚を気軽に楽しめる逸品料理です。

昔から伝わる唐津の集落で人気の汁物「だぶ」

唐津市の旧浜玉町、七山村などの地域では、昔からお祝いごとや仏事がある時に、集落の人が共同で作ってきた郷土料理「だぶ」があります。

根菜類としいたけ、こんにゃく、花麩等の煮付け、そして有明海産のレンコンを必ず使用します。
具材の切り方にも決まりがあり、お祝いなどの晴の日には四角に、佛の日には三角に切るそうです。

「だぶ」とは、水を多く入れても煮崩れしやすい材料は使わず、「ざぶざぶ」に仕上げることから、それが訛って「だぶ」とよばれるようになったとつたえられています。

具材である玉麩も、色が華やかなため、晴の日には使用するが、沸の日には使用しないなど、それぞれの地域や家庭で具材の使い方の決まりがあるようです。

「だぶ」は、現在でも祝事・仏事等といった集いの席には、欠かせない定番料理となっています。

玄界灘が生んだ完全養殖の逸品、新名物「唐津Qサバ(からつキューサバ)」

サバの旨さは、刺身で食べるとよくわかると言われるように、サバの刺身は絶品です。
その美味しいサバを提供したいという願いから、刺身でも安心して食べられる完全養殖のマサバの研究が唐津で行われ、最近完全養殖に成功したようです。

養殖とはいえ、そのうまさは天然ものと遜色がありません。
サバの身を醤油につけると、サバの旨味である脂が醤油皿に広がっていきます。

そして、一口入れるとぷりぷりしたその身の弾力には驚かされます。
噛むほどに口中に広がるサバの甘みと旨味ある脂がたまりません。

「唐津Qサバ」は、青魚特有の生臭さやクセもまったくなく、サバの濃厚な旨味と上品な脂が堪能できる逸品です。

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