日本三大古道>熊野古道、奥の細道、中仙道
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最終更新日:2016/08/04
観光・景観
日本国内には三大○○が数多く存在しています。「古道」にも日本三大はあり、三大に含まれているのは「熊野古道(くまのこどう)」と「奥の細道(おくのほそみち)」、「中仙道(なかせんどう)」です。
以下に個々の古道の特徴をまとめていますので、興味がある方はぜひチェックしてください。また、可能な方はぜひ一度、足を運んでみることをおすすめします。
熊野古道
熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)にお参りするための道の総称で紀伊半島にあり、三重県・奈良県・和歌山県・大阪府の3県1府に道はまたがっています。
熊野古道というと、おもに渡辺津-田辺の紀伊路(きいじ)、高野山-熊野三山(こへち)、田辺-熊野三山の中辺地(なかへち)、田辺-串本-熊野三山の大辺路(おおへち)、伊勢神宮-熊野三山の伊勢路(いせじ)のことをいいます。
道の多くは「熊野参詣道」として国の史跡に登録されているほか、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産における遺跡および文化的景観)への仲間入りを果たしています。
なお、紀伊路に関しては登録の対象に入っていません。
舗装に使用されていた石畳、竹林のほか、峠から熊野灘を見渡せるコース、日本一と称される棚田全体を見渡せるコース、日本三大暴れ川のひとつである熊野川の参詣道といった具合に、さまざまな景色を満喫することが可能です。
奥の細道
奥の細道は、元禄時代に俳人・松尾芭蕉が残した文学作品で、江戸〜大垣に到着するまで期間にして約5ヶ月間、距離にして約2,400kmのことが記録されています。
作品の中身は旅の最中の体験や感想などが書き記された紀行文と、五・七・五の十七音から構成される定型詩である俳句が組み合わされています。
この松尾芭蕉の歩いた道を同じように歩いたり、名所旧跡(歌枕)を訪ねたりする旅が人気を集めています。
中仙道
中仙道は江戸時代の五街道のひとつであり、江戸日本橋〜京都三条大橋までを山側でつなぐ街道です。
この街道を踏破しようという場合には534kmという長距離を歩くことになるほか、厳しい峠越えをしなければいけませんが、江戸時代にタイムスリップでもしたかのように思わせてくれる宿場町が多くあり、人気を集めています。
なお、中仙道というのは正式な表記ではありません。
正徳6年(1716年)に中山道を正式名称とすることが、江戸幕府によって決められています。
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