名所・逸品に出会う旅>静岡県浜松市
公開日:
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最終更新日:2017/03/03
関東地方
名所編
静岡県浜松市と言えば、リゾート地としても有名な浜名湖、そしてオートバイ、楽器の街のイメージがあります。そして、江戸時代を築いた徳川家康が、29歳から45歳までの17年間過ごしてきた「浜松城」があります。
今回は、浜松にある家康ゆかりの名所をご紹介していきます。
浜松市の中心にある出世城とも呼ばれる「浜松城」
浜松城は、家康が駿府城に移り住んだ後は、25代の城主が居をかまえました。
多くの歴代城主が城主であるときに、幕府の要職に就いたことから、浜松城は出世城とも呼ばれるようになったそうです。
城跡がある浜松城公園には、随所に見どころがあり、荒々しく積まれている石垣はその最たるモノです。
いわゆる「野面積み」という石垣で、見た目は崩れやすいように見えますが、実のところ頑強な石組みの方法で、今でも当時のままの姿で石垣は残っています。
そして、復元された天守閣の最上階の展望台からは、浜松市内を見渡すことが出来ます。また内部には、徳川家康と浜松城に関する資料や模型が展示されていますので、家康や城好きの方にはこの上ない楽しさがあると思います。
2014年(平成26年)3月に復元された天守門も見応えがあります。
この天守門は、発掘調査で発見された礎石と19世紀に書かれたと言われる絵図をもとに、高さ9.4メートル、幅11メートル、奥行き5メートルに復元された巨大な門です。
門の上の櫓は、当時武器や食料の保管庫として使用され、戦の時に櫓内部に立てこもって攻め来る兵士を迎え撃ったそうです。
●入場料:大人200円
●公式ホームページ http://www.hamamatsu-navi.jp/shiro/
家康ゆかりの地を巡る
浜松市が整備した市内に点在する家康にまつわる史跡を訪ね歩くルート「家康の散歩道」。
この道は、若き日の家康に関連する場所を巡るコースになっています。
JR浜松駅北口からスタートして、ゴールは「太刀洗の池」がある医療センターバス停です。総距離約8.5キロ、所要時間は途中の見学時間次第で変化しますがおよそ4~5時間
程度です。駅の近くから順番に①徳川秀忠公誕生の井戸→ ②椿姫観音→ ③東照宮(引間城跡)→ ④浜松城→ ⑤家康公鎧掛松→ ⑥本多肥後守忠真の碑→ ⑦犀ヶ崖古戦場→ ⑧夏目次郎左衛門吉信の碑→ ⑨普済寺→ ⑩西来院→ ⑪宗源院→ ⑫浜松博物館→ ⑬太刀洗の池、これらの中で、あえておすすめを選択しますと、浜松城はもちろんことですが是非訪れてみていただきたいのが、近年パワースポットとして人気のある場所、50メートル四方の中に小さな社殿が祀られている「③東照宮(引間城跡)」です。
この神社(引間城跡)は、家康のみならず秀吉にも関連しています。
2人の偉人が、名声を得る前に関連した地なのです。そのため「出世神社」とも呼ばれており、参拝者で賑わっています。恋愛のパワースポットとしても有名な神社です。
そして、三方ヶ原の戦いで戻ってきた家康が鎧を掛けた松であると言われる「⑤家康公鎧掛松」に、三方原の戦いの時、浜松城が燃えたかのように見せるため、家康によって焼かれた後、家康によって復興された「普済寺」が、特におすすめです。
家康が、若き日に関連した思いが込められたこの道を、ゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。
逸品編
静岡県浜松市と言えば、名物・名産品と言えば「鰻」ですね。
浜松、浜名湖は「鰻養殖の発祥の地」としても有名で、とにかく浜名湖の鰻のおいしさは絶品。そして、出荷量も日本有数として知られているのです。今回は、その「鰻養殖」と知られざる浜名湖名物のご紹介です。
国内産養殖鰻を手がける浜名湖の養鰻池
浜名湖の湖畔には養鰻池という生け簀みたいな形の池で、鰻の養殖を行っています。
現在市場では、安い輸入養殖鰻の商品増加の影響により、生産量が少なくなってはいますが、以前の浜名湖では養殖鰻の全国生産量70%を誇る一大産地として高い評価を得ていました。
しかし、今でも優れた養殖技術と浜名湖という飼育するにあたり、環境の良さが美味しい「鰻」を育てています。
浜松産の鰻は、とにかくふっくらとしており、また程よく身も締まっているという、つまり食べ応えのある「鰻」だということが人気の理由です。
また、上品な脂の甘みを感じる味わいも、美味しい理由にあげられるまさに逸品です。
そして、浜松で鰻を食べるとき、ちょっとした嬉しいチョイスが可能です。
それは、「うなぎのかば焼き」の食べ方が、関東風の店舗、関西風の店舗、また関東・関西を味わえるタイプの店舗と、浜松市周辺には様々店舗があるからです。
白焼き後に蒸してタレをつけながら、焼き上げた淡白で柔らかな味わいの「関東風」。
直火で白焼きにして蒸さずに、タレを付けて一気にパリッと焼き上げる「関西風」。
どちらもそれぞれの味わいがあり、お好みにあわせてお召しあがりを!
浜松「食の名物」は、今や鰻だけではない!
ご存知でしょうか?餃子と言えば「東の宇都宮、西の浜松」と言われることを!!
その理由は、総菜など店頭で販売する一世帯あたりの餃子の年間購入額が、それぞれの地域で高額であることが物語っています。
店頭販売餃子(冷凍食品、飲食店は含まない)の購入額は、宇都宮市が2010年まで15年連続1位となっていました。
そこへ、浜松市が2011年に初めて日本一を獲得し、それ以降の2012年、1位は浜松、翌13年に宇都宮が返り咲きましたが、2014、2015年と2年連続で浜松市が1位に輝いています。
浜松市が餃子を名物として生んだきっかけは、60年近く前に遡る昭和30年代のはじめ、浜松駅周辺で開いた小さな屋台がきっかけだそうです。今や、400軒以上の餃子を提供する店舗があるほど、餃子は浜松市の名物になっています。
浜松餃子は、キャベツをたっぷりと使い野菜の甘みを出しやさしい味の餃子が特徴です。また、焼き方や盛り合わせ方にも特徴があり、餃子を丸いフライパンに円を描くように並べ焼いていきます。そして、盛り付けは同じように円のように皿に並べ、中心に茹でたもやしをトッピングします。
静岡県三大B級グルメのひとつ「浜松餃子」を是非ともご賞味ください。
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