名所・グルメに出会う旅>神奈川県
公開日:
:
最終更新日:2018/04/20
関東地方
目次
名所編
神奈川県は、関東地方の南西端東京都の南に位置し、中華街のある港町横浜、鎌倉幕府がおかれた鎌倉市、明治以来の軍港都市である横須賀市、自然と温泉の宝庫である箱根など見所がたくさんある地域です。
クラシカルモダンな魅力たっぷりの箱根「富士屋ホテル」
富士屋ホテルは、日本で初めて電燈(アーク灯)が点灯し、世界最初の電話機が米国に架設された1878年(明治11年)にオープンした日本初のリゾートホテルです。
元々は、外国人専用ホテルであったこともあり、ホテル内は和洋折衷の建築デザインが施されているのが特徴です。
外観は鮮やかな紅赤色が挿し色として活かされている印象的佇まいとなっています。
荘厳で重厚な存在感、全体的にクラシカルモダンなデザインとなっております。
館内は、洗練された調度品に美術品に存在感のあるインテリアがあり、落ち着いた雰囲気が漂います。
「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト館」という4棟のタイプの違う宿泊棟があり、喜劇王チャーリー・チャップリン氏や、世界的に有名な社会福祉活動家のヘレン・ケラー女史、元ビートルズのジョン・レノンファミリーが、宿泊したことでも有名なホテルです。
鎌倉文学の宝庫「鎌倉文学館」
江ノ電「由比ガ浜駅」近くの小高い丘にある洋館「鎌倉文学館」は、旧前田侯爵の別邸として建てられたアールデコ調の洋館です。
緑の木立に囲まれたゆるやかな坂道を歩き、ゲートを通りトンネルを過ぎると洋館と芝生の庭園が広がって見えてきます。
館内には、鎌倉ゆかりの文学者、夏目漱石、川端康成、高見順らの自筆原稿や書簡などが数多く展示されており、文学に関心がある人には興味深いものだと思います。
時代と格式を感じる室内、ステンドグラスの丸窓からは鎌倉の海が見え、ノンビリと午後のひとときを過ごすには、文学に触れ心豊かに優雅な気持ちを味わえる名所です。
まるで京都のような佇まい鎌倉「報国寺」
鎌倉駅からバスで15分ほどの距離に位置する報国寺。
ゆるやかな石畳の細い参道には、植物が彩りを魅せます。
本堂の左手にある受付にて「竹の庭拝観券(200円)」を払い、およそ2000本あると言われる孟宗竹が高くそびえる庭を散策します。
竹林の中を散策していくと、竹のほのかな香りにふわぁ~と包まれ始めます。
竹林の中、こぼれ降り注ぐ光、葉のさやさやと重なり鳴る音と小鳥のさえずり、どこからか水の流れ落ちる音も聞こえてくるなど、日常では味わえない空間を体験できます。
竹林の一番奥には、お茶席「休耕庵」があり、竹林を望みながら抹茶をいただいくと、京都にいるかのような気分を味わえます。
報告寺は、とても心落ち着く時の流れと日本庭園の風情を感じる名所です。
グルメ編
神奈川県は、東には横浜、鎌倉、横須賀、海に面した三浦半島、江ノ島、西には箱根、湯河原や芦ノ湖など、自然豊かな観光スポットが数多くあります。
海からの幸や山からの産物からの恵みも多い、魅力ある都市です。
江ノ島の絶品グルメ「生しらす丼」
鰯の稚魚である「しらす」は、神奈川県の横須賀、葉山、逗子、鎌倉、藤沢などで水揚げがあり、生しらすは鮮度が命であるため、獲れたその日にしか味わうことができない貴重品なのです。
そこで、江ノ島の名物は「生しらす丼」、これはまさしく絶品の最高峰とも言えます。
おいしい「生しらす」が食べられる時期は、漁獲量の多い4~7月と10月で、1~3月は禁漁時期のため、生しらすを楽しむことは出来ません。
生しらすの魅力は、そのぷちっとした食感とそしてつるっとした喉越し、独特の甘味とやさしい苦み、一度食べたならばまた味わいたくなる美味しさなのです。
生しらすは、天候不良では漁に出られないため、漁獲量が多い時期でも必ずしも食べられるとは限りませんので、生しらすが食べたい時には、お店に当日確認をしてからお出かけください。
横須賀で繰り広げられる日米海軍のレシピ「カレーとハンバーガー」
横須賀には、日本の海上自衛隊と米国の海軍の基地があります。
その地に、地元グルメとして発展した両国の海軍の伝統レシピが息づいています。
まずは、日本側は「よこすか海軍カレー」です。
これは、明治期の日本海軍のカレーライスを再現したカレーで、明治41年に発行された軍隊食レシピ「海軍割烹術参考書」にもそのレシピが記されています。
当時の兵士の健康を考えた日本海軍が、イギリス海軍のカレー風味のシチューをベースに小麦粉でとろみをつけ、人参、タマネギ、ジャガイモ、牛肉または鶏肉を使用して作ると言うレシピです。
それを復元したカレーを「よこすか海軍カレー」として、地元の各店舗ではそれぞれのオリジナルな風味を生かして、現在横須賀市内で35店舗が提供をしています。
米国海軍では24時間交代勤務の見張り要員向けに、栄養価の高い食事を勤務時に手軽に食べることができるようにと、ハンバーガーと濃いコーヒーとを提供し、それが海軍の貴重なメニューとなりました。
軍隊食としても発展したハンバーガーのレシピが、横須賀の米国海軍から友好都市横須賀市に提供され、そのレシピに基づき作った本場アメリカンバーガーが「ヨコスカネイビーバーガー」と名付けられ商品化されました。
100%ビーフを170g以上使用したビッグサイズパテをジューシーに焼き上げ、バンズに挟んで食べる。
「ヨコスカネイビーバーガー」は、米国海軍仕様の本場のハンバーガーを味わえる逸品なのです。
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