名所・逸品に出会う旅>静岡県静岡市

公開日: : 最終更新日:2017/03/26 関東地方

名所編

静岡県静岡市と言えば、日本茶の名産地であり、新日本三景の「三保の松原」、そして弥生時代後期の集落である登呂遺跡などで有名な地域です。
見どころは色々ありますが、今回ご紹介するのは駿府城址と久能山東照宮、どちらも徳川家康ゆかりの名所です。

徳川家康隠居の地、駿府城

徳川家康は、関ヶ原の戦いの後に天下を取り、慶長10年(1605年)4月に将軍職を三男の秀忠に譲ります。
形は隠居の身となり、慶長11年(1606)隠居地として駿府へ移ることを決め、駿府城の
修築を始めました。
駿府城の特徴は、三重の水堀であることと石垣を廻らせた堅固な輪郭式(りんかくしき)の城郭であることです。
築城工事は、慶長13年(1708年)の3月に殿舎が完成し家康が居を移し、その年の8月20日に七重の天守も完成しました。
かくして、家康はこの鉄壁の守りを誇る駿府城にて、江戸と駿府の二元政治を興していったそうです。
家康の没後は、頼宣、忠長と城主が変わりましたが、1631年以降は幕府直轄の城代が置かれるようになりました。
当時の本丸・二ノ丸は、現在「駿府城公園」として公園整備をされ、市民の憩いの場となっています。

東照宮のはじまりは、久能山にあり!

つぎの徳川家康のゆかりの場所、それは家康が晩年を過ごした駿府城から東におよそ8キロ離れた久能山(標高216メートル)の山頂に鎮座する「久能山東照宮」です。
家康は亡くなる直前、家臣たちに「遺骸は久能山に埋葬すること」を遺命として託しました。
没後、遺骸はただちに久能山に遷され、二代将軍徳川秀忠が久能山に家康公を祀る神社を造営することを命じたそうです。
久能山東照宮は、眼前に駿河湾が広がる山の上にあり、山下の石鳥居から1159段の石段が社殿まで続いています。
山下より909段上がった所にある一ノ門からは、まさに絶景の眺望が楽しめます。
さらに木の生い茂る参道を登っていきますと楼門に到着し、門をくぐるといよいよ東照宮の中心、社殿へと入っていきます。
社殿は、当時の建築と芸術の最高技術が結集されて造られ、その様式は、本殿・拝殿を石の間で接続した『権現造(ゴンゲンヅクリ)』となっています。
そして、この「久能山東照宮」は2010年12月に国宝指定されており、国内の神社建築における「権現造」の様式は、久能山東照宮によって確立されたそうです。
日光東照宮や全国に多数造営された東照宮は、久能山東照宮の造りが原型となっています。
日光東照宮より小ぶりではありますが、風光明媚でかつ自然に囲まれたスピリチュアルな雰囲気を感じる「久能山東照宮」。
石段で登っていくのはきついなという方には、『日本平』からロープウェイのご利用が便利です。5分ほどで久能山に到着することが可能です。
併設の博物館には、関ヶ原合戦で用いた徳川家康の甲冑や、江戸幕府の歴代将軍に関係する文化財などが2,000点以上収蔵されていますので、歴史好きの方にも是非おすすめの名所です。

逸品編

静岡県は、山と海に囲まれた自然豊かな地域です。そして、海の幸山の幸、美味しい食べ物の宝庫です。当然ながら、静岡市にも美味しい料理がたくさんありますので、ご紹介していきます。

ピンク色した旨い逸品「桜えび」

「桜えび」は、国内では駿河湾と東京湾、そして相模灘で生息が確認されていますが、
水揚げされるのは、静岡市の由比と焼津市の大井川の両港だけなのです。
その理由は、「桜えび」の漁業許可を持っているのが由比、蒲原、大井川地区の120隻の漁船にしか与えられていないからです。
つまり、国産の「桜えび」は駿河湾でしか水揚げされず、禁漁期間も長いことから貴重な逸品であると言えます。
「桜えび」は体長4~5cm、身も殻も内蔵もすべて丸ごと食べられますので、たくさんのカルシウムを摂取することができます。
そのまま食べても良し、大根おろしにのせポン酢をかけて食べても美味しいです。
そして、風味と旨味を存分に楽しむなら、「かきあげ」で食べるのも格別です。
ネギやにんじんと一緒にカラッと揚げ、サクッとした食感と海老独特の甘みと香ばしさが口中に広がります。是非ご賞味いただきたい逸品です。

滋養強壮に、江戸の民も食した「とろろ汁」

静岡市の山の幸のひとつでもある「自然薯」。自然薯には、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどの栄養素が豊富にあり、体にとてもいい食材と言われています。
そうした自然薯を擦りこみ、出汁を入れて混ぜた逸品が「とろろ汁」です。
静岡市で「とろろ汁」と言えば有名なのが、1596年(慶長元年)創業の「丁子屋」です。
「丁子屋」は、江戸時代の東海道五十三次の20番目の宿場町「鞠子宿」、現在の静岡市駿河区丸子橋のたもとにあります。
現在でも、かやぶき屋根を施した風情ある店構えで営業をしています。

黒いはんぺんが決め手の「静岡おでん」

紅葉の季節が近づくと、夜には寒くなる日も増え温かいおでんが食べたくなります。
おでん種、つけだれの種類、そして地域や家庭によって、全国には様々なご当地自慢のおでんがあるかと思います。
その中、静岡のおでんは牛すじ・ふわ・さんかく・ちくわ・玉子などの具材をすべて串刺にして真っ黒な煮汁で煮こんでいます。
特徴ある具材として有名なのが、イワシやあじを骨ごとすり身にしてつくったさつま揚げ風のもの「黒はんぺん」です。
魚粉と青のりが混ざったダシ粉をふりかけて食べるのが静岡おでん流。
串に刺さっているので、箸も必要ありません。
静岡おでん発祥は、戦後まもない静岡駅周辺の屋台だそうです。
静岡市内には、おでん屋さんが集まっている「青葉おでん横丁」という場所があります。静岡お立ち寄りの際には、この逸品を是非ご賞味ください。

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