9月に家族で行った高野山・京都旅行
公開日:
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最終更新日:2016/12/09
近畿地方
9月に家族4人で高野山へ行きました。
東京から京都までは高速バスで向かいます。
自分以外は皆60.70歳なので疲れを軽くしようと思い、今回は奮発してプレミアムシートです。
値段は高いけど座り心地は全然違います。
あとはドライバーさんの腕次第なのですが、幸いに静かな運転でぐっすり休めました。
やっぱJR系は違います。
京都からは電車で大阪・難波へ向かいます。
この方が高速バスよりも早いそうで、30分程時間短縮できました。
難波から特急電車に乗り、都会の景色が段々山に変わり、橋本駅を過ぎると峡谷沿いの険しい単線へ分け入ります。
特に、極楽橋駅到着前の10分位は単線の急なカーブを登っていくんですね。
ウチの地元も山奥ですが、ここまで凄くないです(笑)家族4人で「こんな所を走るの?」と驚きましたが、更に強烈だったのは、終点の極楽橋で乗り換えたケーブルカーです。
斜度日本一だそうで乗降りにも怖い様な状況です。
現代の「バリアフリー」なんてどこへやら。
足腰が丈夫でないと大変な所です。
急な斜面を登ること5分で高野山へ到着です。
山内へは路線バスで向かい、本日止まる宿坊近くのバス停で下車です。
まだ時間は10時半過ぎなので通常の宿ではチェックイン時間まで5時間程ありますが、高野山の宿坊はOKとの事。
親切です。
ご挨拶をして部屋に荷物を置かせて頂き、散策へ向かいます。
まず向かったのはごま豆腐のお店「濱田屋」さん。
路地裏の奥まった所にあります。
店内で注文して頂きましたが、流石有名店。
ごま豆腐のしっかり感と、和三盆の甘さが絶品です。
1皿300円と少々お高めですがこれは食べる価値有りです。
その後昼食を終え、案内をしてくれるガイドさんと観光案内所で合流して寺社巡り開始です。
最初に金剛峯寺内を拝観。
ガイドさんの歴史説明・綺麗な庭に感動しつつ途中の新別殿でお茶と菓子を頂きながら住職さんの法話に聞きいり(クスッと笑える話でした)次は壇上伽藍へ向かいます。
ここに有るのが「三鈷の松」です。
3本が一つになった松の枝を見つけると縁起が良いそうで皆で暫く探しましたが見つける事は出来ず。
すると「中々見つからないのでこれをどうぞ」と、ガイドさんが持参していた袋から「松」を出してくれました。
近所にお住まいで、朝の散歩に毎日来る度に見つけておいてくれたそうで、感謝、感謝です。
その後、多宝塔他を案内して頂き、今夜泊まる宿坊「不動院」へ戻りました。
宿坊といっても旅館と変わりません。
既に色づき始めていた綺麗なお庭の景色に癒されます。
入浴を済ませるとお楽しみの精進料理の夕食です。
肉・魚が無いのにしっかりとした美味しい味付けで御飯が進みます。
天ぷらもパリパリ。
がんもどきが堪りません。
お腹が一杯になる位の品数で彩りも本当に綺麗でした。
そして快適な一夜が過ぎ、朝のお勤めです。
正座ではなく椅子に座ってという所が現代的です。
本堂へ集まった宿泊客は大半が外国の方。
住職さんの流暢な英語に「異文化交流」を感じました。
焼香を上げ、全員が経本を持ち、般若心経を唱えます。
その後朝食を頂き、2日目の散策スタートです。
ガイドさんの説明を聴きながら約2キロを奥の院目指して歩きます。
巨木の並ぶ参道沿いには歴代武将の墓石がズラリ。
それと一緒に大手企業の供養塔もかなり有ります。
その中で「8代将軍吉宗」と書かれた標の前でガイドさんが「こう書いて有りますけど実は吉宗さんじゃ無いんです」には笑いました。
個人で行ったら信じる所でした。
そしてついに奥の院到着。
院内の荘厳さに圧巻です。
順路を地下の方へ降りていくと、ここにも見事な装飾が。
写真撮影は一切禁止と言うのが本当に残念です。
目に焼き付けるしか有りません。
そして本堂から戻って来ると、丁度、弘法大師に食事を供える「生身供」の儀式が始まります。
3人の僧侶が、私達の前を食事の籠を担いで御廟の橋を渡り、奥の院へと向かって行きました。
ガイドさん自身も見れることは中々無いそうで「正に偶然」と申していました。
奥の院の散策も無事に済み、ここでガイドさんとお別れして高野山を降り、次は京都へ向かいます。
昨日来た道を逆戻りし、3時間程で今夜泊まる「松井別館」へ着きました。
元気の良いスタッフに出迎えられて、抹茶のウェルカムドリンクで喉を潤します。
一緒に添えられた御菓子が「八つ橋」というのも京都らしくて良いです。
チェックインを済ませ、女将がデザインしたという客室へ。
内装が鮮やかでとても綺麗です。
荷物を置いて少し休憩の後、近くにある「錦市場」へ向かいます。
京都の台所と言われるだけ有って、野菜・魚が豊富です。
学生服の団体や外国人で賑わっています。
美味しそうな物が並んでいて、食べ歩きをしたいのですが、時刻は午後5時半。
夕食が近いので我慢です。
奥まで歩き、錦天満宮を参拝して宿へ戻ります。
そして楽しみにしていた京懐石の夕食。
鮮やかな盛り付けと、繊細な味付けに感動です。
骨切りが面倒な鱧も中々の歯応えです。
お腹一杯になった所でデザートは9月らしく、ウサギの形をした杏仁豆腐です。
ここの旅館は本当にやる事が凝っていて、布団敷きの時、仕上がった枕の上に「鶴のおまじない」という、折鶴とメッセージが置かれていました。
ここまで手間を掛ける旅館も初めてです。
一夜が明け、朝風呂へ向かいます。
街中の旅館なので、他よりも浴場は狭く景色は望めないですが、ジャグジーや滝などがついているので結構ゆったり出来ました。
朝食は京都らしく湯豆腐が付いてきます。
出発時間が迫っていたので、ゆっくり味わえなかったのが残念でしたが、おひつ一杯の御飯が出てきたのには驚きました(笑)朝食を終えてロビーへ降りると外には予約しておいた黒いタクシーが待機しています。
でも何か様子がおかしいです。
自分は最小クラスの「エコノミー」を御願いしたのに何故かミニバンタイプの高級車が。
「あれは違うよね~」と言いつつ、宿の方に確認してもらうと、ウチで間違いないらしい。
恐る恐る近づいて挨拶をすると「料金そのままでグレードアップです」との事。
電動のスライドドアが開くと「ウヒャ~!」です。
見た事ない革張りの独立シートに驚きつつ出発です。
ガイド兼任のドライバーさんに案内されて嵐山~竹林の道へ向かいます。
乗り心地が良すぎて既に居眠りが(笑)土曜日の朝8時半という事で人もまだ少なく写真も楽に撮れてスムーズに歩けます。
次は龍安寺へ。
数々の広告にも使用されているという見事な石庭に感動しました。
そして拝観後に、ドライバーさんが予約してくれた、敷地内の西源院という食事処へ向かいます。
ですが、行ってまたビックリ!湯豆腐セットが3300円・・・。
予算オーバーですが折角京都へ来たのだからと覚悟を決めて店内へ(笑)見事な庭園と、ししおどしのカコーンという音を聞きながら湯豆腐と精進料理セットを頂きます。
まさか一人一丁分の豆腐が出て来るとは思いませんでしたが、スイスイお腹の中へ。
京都の豆腐は違いますね。
お腹一杯になって、次は銀閣寺~金閣寺を見て、伏見稲荷へ向かいます。
その道中に路地裏へ車を停め案内された店は「金平糖専門店」です。
試食で頂いた金平糖は、超美味しいですが小袋が500円以上です。
またしても「高すぎる」と思いつつも結局4人分御買い上げ。
勿体なくて食べれません。
そして最後の「伏見稲荷」へ。
どうしても見たかった千本鳥居へ向かいます。
かなりの山道だったのは驚きましたが、隙間なく建てられた朱塗りの鳥居は圧巻です。
迫力が違いました。
30分程歩いて戻ると奥の方に「おもかる石」の祠が有り、大行列です。
並んでると新幹線に間に合わなそうなのでパスしましたが、次回はやってみようと思います。
楽しかった旅行も無事に終わり、京都で新幹線を待っていると、またも奇跡が。
自分達の乗る1本前に入線してきたのはあの「ドクターイエロー」です。
ホームの上は騒然となりました。
後ろに居た団体のお婆ちゃん達までも大興奮。
本当に最後まで驚きの多い旅行になりました。
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