名所・グルメに出会う旅>京都府丹後半島

公開日: : 最終更新日:2018/05/03 近畿地方

名所編

京都府丹後半島地域は、日本三景の天橋立を始め、伊根の舟屋など海岸線が形成する風光明媚な景勝地や名所と言われるスポットがあります。

日本三景のひとつ宮津の「天橋立」

京都府の北部、丹後半島の宮津湾にある「天橋立」は、広島県の「宮島」、宮城県の「松島」とともに、日本三景のひとつです。

天橋立とは、宮津湾と阿蘇海の間に伸びる幅20~170m、全長は約3.6キロの8000本もの松が生い茂る砂嘴の砂浜で、夏は海水浴場として地元の人で賑わう場所です。

北側からの山から天橋立を見ると龍が天に向かって昇っているように見えることから「昇龍観」、南側の山から天に舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。

天橋立の中程には、八大龍王が祀られている「天橋立神社」があり、恋愛成就のパワースポットとして人気のある場所だそうです。

舞鶴は歴史溢れる街「舞鶴」

舞鶴は、江戸時代から明治時代にかけて北海道から大阪へと北海道で獲れた産物を運んでいた「北前船」の寄港地として栄えました。
当時、藩内の商品の流通も全国の市場へと送り出す拠点としても発展しました。

現在舞鶴には、田辺城跡が有り城下町の古い街並み,寺社仏閣が今も残っています。
田辺城は、織田信長の命を受けた細川幽斎が築城した城ですが、関ヶ原の戦いの2ヶ月前に石田三成が攻め込んだことでも有名です。

石田三成は1万5千の軍勢で舞鶴の田辺城へと攻め込みましたが、細川幽斎はなんとわずか500人の兵力で籠城戦略をとり、圧倒的な不利な状態から逃れたそうです。
城は、今は田辺城跡にはとなり、四季折々美しい風景を見せる庭園のある舞鶴公園として市民の憩いの場として利用されています。

明治時代以降の建造物群「舞鶴赤れんがパーク」

舞鶴には明治期から大正期にかけて建設された赤れんがの建造物が、今も残っています。
これは、1901(明治34)年の旧海軍の舞鶴鎮守府の開庁に伴って建造された建物だそうです。

北吸地区には12棟の赤レンガの建物が残っており、そのうち8棟は国の重要文化財に指定されています。

赤レンガの建物群は、現在「舞鶴赤れんがパーク」として、博物館、舞鶴市政記念館、工房やイベントホール、カフェや展示施設として運営されています。

レンガ造りの棟内の博物館で当時の歴史に触れ、カフェでゆったりとして、ノスタルジックなひとときを過ごされてみるのも楽しいことでしょう。

グルメ編

京都府北部、日本海側に面した丹後半島一帯を丹後地方と呼び、農業、漁業が盛んで食材の宝庫としても名高い地域です。
地域特有の郷土料理なども独特の逸品がありますので、それをご紹介していきます。

丹後地方のみに昔から伝わる郷土料理「丹後ばら寿司」

丹後地方に、昔から伝わる郷土料理、全国でもここだけという独特のお寿司が「丹後ばら寿司」です。
サバを炒り炊きにしておぼろ状にして、椎茸、たけのこ、かんぴょう、錦糸玉子、かまぼこ、青豆、生姜などの具材を盛り付けて仕上げていきます。

様々な具材の風味が、寿司飯とほどよく絡み合い、何とも言えない味わい深い独特のお寿司ということがよくわかる仕上がりになっている「ばら寿司」です。

丹後地方の家庭では、お祭りや祝い事などのハレの日に、昔からよく食べるご馳走だそうです。

漁業のまち、伊根の伝統保存食「伊根のサバのへしこ」

「サバのへしこ」は、丹後半島の先端の地域の伊根町の特産物です。
舟屋で有名な漁業のまちの伊根では、釣り上がった新鮮なサバをぬか漬けにして、昔から保存食として食べられてきました。

へしこという名前の由来は、漁師が魚を樽に漬け込むことを「へしこむ」といったことから「へしこ」となったと言われるそうです(諸説あります)。
へしこの食べ方は 一番ポピュラーなのが焼きなのですが、焼くときはぬかをさっと落とす程度で少し残るくらいで炙ります。

ぬかの焼けた香ばしい匂いが、とても良い風味を醸し出してくれ、食欲をそそります。熱々のご飯で食べるも良し、お茶漬けでいただくのも最高な「サバのへしこ」です。

伊根の舟屋で食べる郷土料理「伊根のブリしゃぶ」

伊根町は、丹後半島の東端に位置しており、湾の沿岸5キロに渡って230軒近く船のガレージ「舟屋」が建ち並んでいるという独特な雰囲気をもつ漁村の町です。

その伊根湾の付近で獲れる冬場の寒ブリは、特にこの地方の名産とも言われ、身のしまり具合といい、脂がのったブリの味風味は氷見のブリに勝ると劣らない極上の味です。

そのブリを具材にして食べるのが伊根町の郷土料理「ブリしゃぶ」です。
沸騰した昆布のだし汁にブリをささっとくぐらせて、ポン酢やゴマダレでいただく、もう格別な味わいです。

ポン酢の効果で、脂が適度に抜けて口当たりがさっぱりして、何枚でも食べたくなる天然の甘みと脂の旨みが楽しめるのが「伊根のブリしゃぶ」です。

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