日本三大松島>陸奥の松島、天草の松島、九十九島
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最終更新日:2016/07/08
観光・景観
松島というと日本三景のひとつでもある宮城県の松島を真っ先に連想しますが、一般名詞としては松の木が生えている島のことを指します。「松島」はそうした島がたくさんあるので松島と呼ばれているわけですが、一般名詞でいうところの「松島」は日本中に数多くあります。こうした、海のなかに松の木が茂る島という風景は日本人の心のツボに響くものがあり、絶景として愛されてきました。そうした松島のうち著名なのが、日本三大松島となります。
宮城・陸奥の松島(むつのまつしま)
宮城県仙台市の名勝である松島は、この地域がかつて陸奥国(むつのくに)と呼ばれていたことから、陸奥の松島という呼称もあります。松尾芭蕉が訪れ『奥の細道』のなかで紹介したことから非常に有名であり、この松島に似た風景をあとから「○○の松島」と呼ぶようになったケースも多いほど、松島といえば陸奥の松島、というポジションにあります。
松島は、三陸地方の海岸に多い谷が沈降してできたリアス式海岸が、さらに沈降と侵食をうけることで形成された多島海(たとうかい)と呼ばれる地形です。かつての山や丘の名残が小島となっており、そうした経緯から島の上部に松の木が残っています。
美しい眺望から古くから名勝として知られ、現在でも多くの観光客が訪れます。
熊本・天草の松島
天草の松島(あまくさのまつしま)は熊本県の有明海(ありあけかい)に浮かぶ大矢野島(おおやのじま)と天草上島(あまくさかみしま)のあいだにある大小20ほどの島々の総称です。
それぞれの島は天草大橋で結ばれており、路上から左右の海に浮かぶ島々を眺めることもできます。天草大橋は天草への観光ルートとして活用され、日本の道100選にも選ばれています。
長崎・九十九島
九十九島(くじゅうくしま)は長崎県佐世保市(させぼし)と平戸市(ひらどし)のあいだに広がるリアス式海岸です。複雑な海岸線と大久野島が織りなす光景が非常に美しく、観光地として人気があります。西海パールシーリゾートによる観光開発が進められており、遊覧船が運行しているほか、九十九島水族館 海きららは非常に見応えのある展示内容で多くの人を集めています。またマリンスポーツも盛んなほか、カブトガニの生息でも知られています。
名前の由来は陸奥の松島ではなく、秋田県の象潟九十九島によるもので、平戸藩主松山静山による命名です。
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