日本三大三景>松島、天橋立、宮島
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最終更新日:2016/07/08
観光・景観
日本三景とは古くから知られているみっつの景勝地のことで、松島、天橋立、宮島のことをいいます。
この言葉は、江戸時代前期、儒学者・貝原益軒の著書が文献上の初出とされており、このころから一般的に知られているグループ分けであったと考えられています。日本三景は景勝地の代表格として、一種憧れに近い感情とともに日本人に親しまれ続けてきました。明治時代には軍艦の名称に使われ、これも国民の人気を博していました。
もちろん現代においても、観光地としての賑わっています。
松島
松島は、宮城県の松島湾に浮かぶ大小260あまりの島々のことです。海岸から湾内を望めば青い海に折り重なるように浮かぶ島々が、船で海に出ればそれぞれの島の個性的なシルエットが楽しめる、一大景勝地です。
遊覧船で湾内を展望できるほか、松島四大観という展望スポットが存在し、その眺望は日本三景でも一番と評されることもあります。
アクセスは、鉄道であればJR仙台駅から仙石線に乗り換え松島海岸駅下車、自動車では三陸自動車道・松島海岸ICより県道144号線を3キロほどとなります。
天橋立
天橋立は、京都府宮津市の宮津湾にある砂州です。宮津湾を南北にわける全長3.6キロメートルほどの砂地で、全体に松林が生えています。平安時代の百人一首のなかで詠まれるほど古代から知られている名勝地です。
展望スポットとしては、おもに斜め一文字と飛龍観が知られており、それぞれ公園として整備されています。高台から見下ろす天橋立の景観は素晴らしく、「天橋立の股のぞき」がよく知られています。
最寄り駅は京都丹後鉄道宮津線の天橋立駅です。天橋立の南端は駅に隣接しており、また飛龍観にも有料ではありますがリフトで登れますので、この周辺が観光の拠点として最も便利でしょう。
宮島
宮島は、広島湾に浮かぶ厳島のことで、安芸の宮島と呼ばれています。厳島はもともと信仰の対象であり、平安時代末期から海上交通の拠点として重要視されていました。
宮島でメインとなるのは、厳島神社です。この神社は平安末期に平清盛の庇護を受け発展し、平家納経などが奉納されたことで知られています。建物のほとんどが国宝や重要文化財に指定されているだけでなく、宝物殿では国宝・平家納経のレプリカのほか甲冑や書画など多くの貴重な展示物があり、景色を楽しむだけでなく歴史をしのぶこともできます。
また、猿や鹿が間近に見られるのも特徴ですが、奈良の東大寺と違い鹿にエサをやるのは禁止されています。
最寄り駅はJR山陽本線宮島口駅と広島電鉄宮島線の広電宮島口駅で、駅前からフェリーが出ており、所要時間は約10分です。また、広島港からの瀬戸内シーラインの高速船でのアクセスも可能です。
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