名所・グルメに出会う旅>兵庫県姫路市

公開日: : 最終更新日:2017/05/26 四国地方

名所編

姫路の観光スポットでここぞというのが、平成27年にリニューアルされた「姫路城」ではないでしょうか。今回の名所は、姫路城と周辺の観光スポットです。

姫路市のシンボル「姫路城」

姫路駅を降り立つと真っ正面に見える白い城「姫路城」は、1331(元徳3)年、鎌倉時代から南北朝時代にかけての武将、守護大名赤松則村が姫山に砦を築いたのが始まりとされています。その後、則村の子である貞範が1346年(正平元年)に本格的な城として築きあげました。
そして、姫路城は室町時代を通して、赤松氏から家臣小寺氏へ、そして家臣の黒田職隆へと居城がなされていきます。

1577(天正5)年には、豊臣秀吉が信長の命を受け、三木城別所氏を滅ぼし姫路城に居城し3層の天守閣を築きあげていきます。
その後、秀吉は姫路城を拠点に毛利勢と戦い、関ヶ原の戦いで手柄をたてた池田輝政が秀吉の後に姫路城に入城していきました。
その後、姫路城は歴代の武士たちが入城して城の増改築を繰り返していきます。

そして、外観5重、内部は地下1階・地上6階の造りの堂々たる大天守、東、西、北西の3方向に位置した小天守が造られ「連立式天守閣」の様相をかまえました。
その姿は、白鷺が羽を広げたような形に見えることから「白鷺城」の愛称でも親しまれ、白漆喰の城壁が、華麗で美しい景観を生み出しています。

◆ 公式HP:http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/
◆ 【入城料】 大人1,000円

城散策に疲れたら隣の「好古園」で憩いの時を過ごす

元姫路藩主の下屋敷跡があった場所、姫路城のすぐ隣にある庭園「好古園(こうこえん)」。1618年(元和四年)の本多忠政時代に造営されたそうです。
姫路城の南西に位置し、城を背景に眺めるように造られた庭園には、滝や池のある「御屋敷の庭」や本格的数奇屋建築の茶室、双樹庵のある「茶の庭」など、趣の違う大小9個の池泉回遊式の日本庭園です。
紅葉の季節は、とてもきれいな紅葉が見られることでも有名です。

また、好古園は時代劇や映画のロケ地としても、よく使われています。
江戸時代をしのばせる築地塀や屋敷門・長屋門などのたたずまいが、歴史的景観を創り出しいて、「暴れん坊将軍」「水戸黄門」や「るろうに剣心」、「幕末高校生」などの時代劇や大河ドラマのロケ地としても使われています。
園内には、庭園を眺めながら食事の出来るレストランや茶室もありますので、ちょっとした休憩や、食事に利用されると良いでしょう。

◆ 【入園料】 大人300円
◆ 公式ページ http://himeji-machishin.jp/ryokka/kokoen/

グルメ編

姫路市の伝統的なグルメをいくつかご紹介します。

ショウガ醤油が決め手の「姫路おでん」

姫路を中心に加古川~相生あたりまでの限られた地域のおでん「姫路おでん」。

実は、このおでんのルーツは諸説ありますが、姫路市南部白浜の海の家で大正末期の創業当時から、しょうが醤油の関東煮を出していたと言う説が有力とされています。
いずれにしろ「姫路おでん」の味は、甘辛い関東煮(かんとうだき)に、生姜醤油をかけて食べたのが始まりであることに間違いは無いそうです。

この姫路おでんは、食べ方もちょっとユニークなスタイルだそうです。
昔から、煮込んだおでんのだし汁を切り、ショウガ醤油をかけて食べていましたが、最近では小皿にショウガ醤油を入れて食べる、つまり刺身を食べるようにして、おでんにショウガ醤油つけて食べる人が増えているとのこと。

播州名物「姫路」焼き穴子

播磨灘では、活きのいい穴子が獲れることから、「播磨の味」として姫路の名産「焼き穴子が人気です。
播磨灘には大きな河川がいくつも流れ込んでいることと、潮の流れも速く質の良い穴子漁場となっているからだそうです。

焼き穴子に食するのは、香ばしいいい匂いがして食欲がそそられるからだそうで、穴子専用のタレも甘過ぎない、絶妙な味わいで造られており穴子本来の味を引き立てているそうです。
言葉にたとえると、あっさりしているのに、旨みがしっかりしていてとにかく美味いと言うことだそうです。

この焼き穴子で特に珍重されるのが、300g以上の重さがある(通常200g前後)穴子で、「伝助穴子」と呼ばれています。
通常穴子の旬は、7~9月の夏なのですが、伝助穴子は11~2月と冬場となります。
身が引き締まっていて脂ののり具合も格別であり、最高の味の穴子と称されています。

カフェでいただく姫路名物の軽食「アーモンドトースト」

姫路の喫茶店には、あまり見られない珍しいトーストがメニューにあります。
それは、アーモンドバターをたっぷり塗った「アーモンドトースト」という代物。

味覚のルーツは、喫茶店「マテンロウ」のオーナー・榮川賢司氏が、アメリカ帰りの友人の話を参考に、色々考え施策を繰り返して作り上げた「アーモンドバター」だそうです。
1979(昭和54年)年に出来上がったこの「アーモンドバター」が、姫路の「アーモンドトースト」の人気をつくりだしました。

その作り方は、大まかに言いますと2種類のアーモンド、グラニュー糖にマーガリンを混ぜて、秘密の隠し味を投入して時間をかけて練り上げていくそうです。
アーモンドの香ばしさと甘い香りが引き立つ、アーモンドトーストは憩いのひとときに最高の逸品です。

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