日本三大灯籠＞南禅寺、熱田神宮、日光東照宮

日本国内には三大○○で括られているものがたくさんあります。
灯籠（とうろう）にも日本三大は存在し、京都市左京区の「南禅寺（なんぜんじ）」、名古屋市熱田区の「熱田神宮（あつたじんぐう）」、栃木県日光市の「日光東照宮（にっこうとうしょうぐう）」に存在する灯篭が日本三大といわれることが多いです。

南禅寺（京都市左京区）

日本三大門のひとつに数えられる「南禅寺三門」の前右側に、南禅寺三門にひけをとらない大きな石灯篭が設置されています。
戦国武将の佐久間勝之が寄進者であり、6メートルもの高さがあります。
南禅寺境内に置かれているこの石灯篭は、巨大であるために「東洋の石灯籠」と呼ばれているほどです。

熱田神宮（名古屋市熱田区）

熱田神宮の正参道と東参道が合流する場所に設置されている灯籠です。
別名は「佐久間灯籠」で、南禅寺に置かれている石灯籠と同様に寄進した人物は戦国武将の佐久間勝之です。
高さは南禅寺に設置されている石灯籠より高く、約8メートルあります。
過去に起こった災害により3回倒壊しましたが復元されており、いまでも見物することが可能です。

日光東照宮（栃木県日光市）

日光東照宮の境内にはさまざまな場所に灯籠が置かれています。
数が多く、合計で121もの灯籠が建てられています。
なお、灯籠を奉納したのは設置された当時の大名であり、設置する場所は奉納する人物の身分によって決まったいたといわれています。
おもな日光東照宮の灯籠としてはまず、伊達政宗が輸入したポルトガルの鉄が使用されている「南蛮鉄灯籠（なんばんてつとうろう）」があげられます。
場所は日光東照宮の陽明門（ようめいもん）へとのぼっていく石段の右横です。
なお、南蛮鉄灯籠の反対側、陽明門にあがる石段に向かって左には薩摩藩主島津家久が奉納者である「唐銅灯籠（からがねとうろう）」が設置されています。
また、オランダ国の東インド会社から奉納された「釣灯籠（つりとうろう）」も見逃せません。
場所は陽明門のすぐ下です。
ローソクに火を灯すと自然に回転するようになっているため「回転灯籠」と呼ばれているほか、徳川家の家紋である三つ葉葵が逆になった装飾がほどこされており「逆紋の回り灯籠」と呼ばれています。
そのほか、上神庫の前には黒田長政の夫人である栄姫によって奉納された石灯籠が設置されています。