日本三大奇勝>耶馬渓、寒霞渓、妙義山
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最終更新日:2016/07/08
観光・景観
日本三大奇勝は、日本三大奇景ともいい、耶馬溪と寒霞渓、妙義山のことをいいます。いずれも、奇抜な形の岩が印象的な独特な風景となっています。
大分・耶馬渓
耶馬溪(やばけい)は、大分県中津市に存在している渓谷で、山国川の上流・中流域とその支流域に広がっています。
1932年に名勝として指定され、1950年に耶馬日田英彦山国定公園に指定されました。
指定された範囲には、中津市だけでなく日田市、宇佐市、玖珠町、九重町が含まれています。
耶馬溪は火山活動によってできた台地が川などに侵食されてできた奇岩が連なっており、1818年に当地を訪れた頼山陽が詠んだ漢詩にちなんで命名されました。
耶馬溪には、頼山陽が訪れた本耶馬渓のほか、深耶馬渓や裏耶馬渓、奥耶馬渓、椎屋耶馬渓、津民耶馬溪があり、それぞれに絶景や名物があります。
耶馬溪の絶景は総称して耶馬溪六十六景と呼ばれており、深耶馬渓には温泉、裏耶馬渓には温泉とすっぽん料理などの名物があります。
香川・寒霞渓
寒霞渓(かんかけい)は、瀬戸内海に浮かぶ香川県小豆島に存在している渓谷です。
およそ1300万年前の火山活動により堆積した岩が、地殻変動や風雨による侵食を繰り返すことにより、断崖や奇岩群を形成しており、東西7キロメートル、南北4キロメートルにおよぶ大渓谷となっています。
紅葉のシーズンが最も美しいといわれ、シーズンには多くの観光客でにぎわいます。
また付近には瀬戸内海で最も高い山である星ヶ城があります。
日本書紀に記述があるほど古くから存在を知られた奇勝で、明治初期になって儒学者である藤沢南岳により寒霞渓と命名されました。国の名勝に指定されたのは1923年のことです。
アクセスとしては、自動車やバイクで直接行けるほか、寒霞渓ロープウェイでのぼることもできます。小豆島へは、高松港や姫路港、新岡山港からの船で渡航できます。
群馬・妙義山
妙義山は、群馬県甘楽郡下仁田町、富岡市、安中市の境界にある山です。
複数の岩山が連なったような独特な形状が特徴的な名勝で、赤城山、榛名山とともに上毛三山とも言われています。
妙義山は複数の岩山の集合体で、白雲山、金洞山、金鶏山、相馬岳、御岳などを合わせた総称です。
また、南側と北側でそれぞれ表妙義と裏妙義に分けられます。特に、下仁田から見える金洞山は中之嶽とも言われ、親しまれています。
妙義山が形成されたのは、300万年前までの火山活動によるものと考えられています。
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