日本三大奇祭>国府宮裸祭、尻叩き祭り、御柱祭
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最終更新日:2016/07/08
祭り
日本には数多くの祭りがありますが、風変わりな風習や独特な形態をもったものを奇祭(きさい)といいます。そうしたさまざまな奇祭のなかで、もっとも有名なのが日本三大奇祭といわれるものです。
愛知・国府宮裸祭(こうのみやはだかまつり)
国府宮裸祭りは、愛知県稲沢市にある国府宮神社で行なわれる祭りです。旧暦の1月13日に開催され、くじ引きにより選ばれた神男(しんおとこ)に触れると厄が落ちるといわれています。その神男に触るために、大勢の裸の男が肉弾戦さながらのもみあいを展開する祭りとなります。男たちは裸になれない人や、体力的に難しい人たちの分の祈願を受けた「なおい笹」を掲げて、威勢よく拝殿に駆け込む姿が見ものとなります。
裸祭りは正式には儺追神事(なおいしんじ)といい、767年に称徳天皇の勅命による悪霊退散の祈祷がはじまりとされています。
国府宮は尾張国府の創始とともに創建され、本来の名前は尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)といいます。祭神の尾張大国霊神は地元の人たちが土地の霊力を崇めたものとされ、土地の開拓の神でもあるということでオオクニヌシと同一という説もあります。
長野・尻叩き祭り
長野の尻叩き祭は、ネットで『日本三大』と検索すると奇祭のひとつとして出てくる祭ですが、実際には存在しないようです。
長野・御柱祭(おんばしらまつり)
御柱祭は、長野県にある諏訪大社(すわたいしゃ)の式年祭です。本来の名称は「式年造営御柱大祭」といい、寅と申の年に行なわれます。満6年間隔で4月と5月に開催され、諏訪地方全体をあげての大きな行事となります。
行事としては、まず山中から樅(もみ)の大木を16本切り出すことからはじまります。上社本宮・前宮、下社秋宮・春宮でそれぞれ4本ずつの割り当てとなり、これを諏訪各地の氏子の分担で各社まで曳航し、これを社に御柱として設置し古いものから更新します。
御柱に使用される木は、大木であることから10トン近い重量があり、それを曳航する様は非常に勇壮です。またその重量から死傷事故もつきものとなっています。
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