日本三大お田植え祭り>三重県伊勢神宮、愛知県熱田神宮、福島県伊佐須美神社
公開日:
:
最終更新日:2016/07/08
祭り
日本の祭りのなかには豊作を祈願するものが多くあります。そうした祭りのうち、田植えの時期に実際に神社の敷地内の田んぼで田植えをするものが、お田植え祭りです。実際に収穫までいくことは稀で、農業の工程を擬似的に再現するものがほとんどとなります。こうした祭りは地元の田植唄や芸能要素と結びつき、それぞれに特徴ある祭りへと発展し、伝承されてきました。
日本三大お田植え祭りとしては香取神宮、伊雑宮の磯部の御神田、住吉神社のものがあげられていますが、会津の伊佐須美神社によると、同社の田植祭とともに伊勢神宮・朝田、熱田神宮・夕田を日本三大お田植え祭りとしています。
三重県伊勢神宮・お田植え祭り
伊勢神宮には2つの神田があり、伊勢神宮の行事で使われる米を育てるために使われています。このときの田植え作業は神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)と呼ばれ、田楽の演奏のなかで苗を植え、そのあとに団扇合わせや田舞が行なわれます。
伊勢神宮内宮の別宮のひとつである伊雑宮(いざわのみや)の磯部の御神田(いそべのおみた)は田楽などをともなうもので、日本三大お田植え祭りにも数えられる歴史ある行事です。
愛知県熱田神宮・お田植え祭り
織田信長が桶狭間の戦いに臨む前に参拝したことでも知られる熱田神宮(あつたじんぐう)の境内には、多くの神社があります。その中に御田神社(みたじんじゃ)という神社があり、五穀豊穣の祈祷をするほかお田植え祭りを行なっています。
ここでのお田植え祭りは実際に田植えをするものではなく、神社の前で巫女たちが田歌と田舞を奉納する行事です。この行事が終わったあと、近隣の氷上姉御神社の境内にある斉田で田植えが行なわれます。
福島県伊佐須美神社・御田植えまつり
伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)は福島県大沼郡会津美里町にある神社で、7月12日にお田植え祭りを行なっています。伊佐須美神社がある場所は市町村合併の前は高田と呼ばれており、この祭りは高田の昼田植えとも呼ばれていました。伊佐須美神社の立場での記述では、「伊勢の朝田植、高田の昼田植、熱田の夕田植」と称して日本三大お田植え祭りに数えられています。
スポンサーリンク
関連記事
-
-
日本三大七夕祭り>仙台七夕祭、湘南ひらつか七夕まつり、安城七夕まつり
夏の代表的な行事のひとつが、七夕です。七夕は東アジアや東南アジアに幅広く存在する節句のひとつで、
-
-
日本三大朝市>輪島朝市、宮川朝市、勝浦朝市
朝市とは、特定の日の早朝に開催される定期市のことをいいます。野菜や魚介類などが販売され、多くは大
-
-
日本三大くんち>博多おくんち、長崎くんち、唐津くんち
九州北部では祭りのことを「くんち」といいます。また祭りを奉納する神社に敬意を評して「おくんち」と
-
-
日本三大陶器祭り>せともの祭、土岐美濃焼まつり、有田陶器市
日本国内には陶器を名産品とする地域がいくつもあります。そうした地域では陶器の販売や展示だけでなく
-
-
日本三大喧嘩祭り>新居浜太鼓祭、伊万里トンテントン祭り、飾山ばやし
祭りのなかには競争要素が強いものもあり、山車(だし)をぶつけあうなど激しい光景が展開されるものが
-
-
日本三大火祭り>道祖神祭り、鞍馬の火祭、那智の火祭り
日本の祭りには多様な種類のものがありますが、とくに火を使うことが重要となる祭りを火祭といいます。
-
-
日本三大勅祭>葵祭、岩清水祭、春日祭
日本の祭りのいくつかは神社の主催で行なわれます。毎年決まった日取りで催される例祭などがそれですが
-
-
日本三大凧合戦>白根大凧合戦、浜松まつり凧合戦、いかざき大凧合戦
凧の遊び方のひとつに凧合戦というものがあります。ルールはいくつかあるのですが、凧糸に刃がついたパ
-
-
日本三大盆踊り>西馬音内盆踊り、群上おどり、阿波踊り
日本の夏といえば盆踊りです。地域によっては盆踊りが終われば秋のはじまり、ということもあり、季節の
-
-
日本三大奇祭>国府宮裸祭、尻叩き祭り、御柱祭
日本には数多くの祭りがありますが、風変わりな風習や独特な形態をもったものを奇祭(きさい)といいま
- PREV
- クルーズ船に安く乗る方法
- NEXT
- 北海道札幌・小樽おすすめ土産〜お菓子・飲み物編