名所・グルメに出会う旅>岐阜県飛騨市高山市
公開日:
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最終更新日:2018/06/01
中部・東海地方
名所編
岐阜県は、海に囲まれている日本では数少ない内陸部に位置しています。
北部の飛騨地方は、北アルプスの御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳などの標高3000メートル級の山々に囲まれる山間の中の盆地です。
現在でも山岳地帯らしさの生活を感じる風景が残って入り地域でもあります。
飛騨地方の風物詩を観る「飛騨民俗村(飛騨の里&民俗村)」
飛騨地方は、険しい山岳地帯に囲まれている地域で、その自然豊かな松倉山のふもとであるこのエリアは、その昔戦国時代の城下町だった場所です、そこに建つのが「飛騨民俗村(飛騨民俗村・飛騨の里)」であり、古い民家や民具が収集・保存されている集落博物館として運営されています。
民家は、合掌造りをはじめとする飛騨地方の古い貴重な建物が移築復元されており、30数棟が立ち並んでいます。
村全体が、昔の農山村風景を形づくる様式となっており、昼間は陶芸や絵付けに機織りなど伝統ある様々な体験教室も行われています。
白川郷までは、時間がなくて行けないが、飛騨の伝統的な暮らしに触れてみたいという場合におすすめの観光スポットでもあります。
駅近にある歴史ある建物「高山陣屋」と名物「陣屋前朝市」
陣屋とは、江戸時代に郡代・代官が政を行った場所で、御役所や郡代(代官)役宅、御蔵などを総称して陣屋と呼んでいました。
江戸時代末期には、全国に60数か所もあったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのはこの高山陣屋だけだそうです。
飛騨代官は、1777(安永6)年に飛騨郡代に昇格し、当時3か所あった関東、西国、美濃の郡代と並んで幕府の直轄領となっていました。
現在の陣屋には、資料も数多く展示されており、当時の人々の暮らしや高山の歴史を知ることができるようになっています。
高山駅よりおよそ8分という駅近くにある場所として、ぜひ立ち寄りをおすすめしたいスポットです。
おすすめする理由のもう一つが、高山陣屋前広場で開催されている朝市です。
今でも高山の風物詩として伝えられる朝市は、4月から10月は朝7:00~12:00、11月から3月は8:00~12:00に行われています。
発祥は、1820(文政3)年の頃に、高山別院を中心に開かれた桑市が養蚕業の不振によって、1894(明治27)年頃から自作の野菜・花等を売る野菜市としてスタートしました。
市場の店舗には、自家製の野菜・餅・味噌・山菜・漬け物・果物・花・手作り民芸品などが豊富に並べられています。
市場内では、売り子さんの素朴さと情緒ある飛騨ことばを聞くこともできますので、高山の風情を感じる時を過ごすことができます。
地元の方たちとの素朴なやりとりをしながら、お買い物を楽しめる名所スポットとして観光客にも人気のある朝市です。
グルメ編
岐阜県の飛騨・高山と言えば、江戸時代から明治時代の面影を残した風景が多く残っています。
豊かな自然に囲まれた飛騨市、歴史を感じる街並みが残る高山市ともに名産のグルメや観光スポットが豊富な地域です。
高山では「そば」と言えば「飛騨高山ラーメン」
江戸の文化が伝えられたこの町そばと言えば、なんと中華そば「高山ラーメン」で、昭和13年頃に屋台で開業した『まさごそば』がその由来となっているそうです。
高山で蕎麦を食べたいときは、「日本そば」と言わなければならないほど、そばと言えば中華そばが浸透しているそうです。
鶏ガラにカツオ節と野菜で取った和風出汁のスープは、たまり醤油を使用した濃いめの醤油味。
麺は、低加水の細縮れ麺が特徴の逸品です。
その調理法もユニークで、醤油ダレとスープを分けることなく1つの寸胴で煮込む作り方をします。
トッピングの具材は、チャーシュー、メンマ、刻みネギと、極めてシンプルなラインナップですが、濃いめの醤油味にネギの香りが、スープの味を引き立ててくれます。
飛騨高山の伝統的郷土料理「にしんずし」
食料の流通が確立していない昔は、特に雪深い地方は冬の蚕白源の確保のために、魚などを沢山買いこんで漬けて食べたそうです。
飛騨高山の郷土料理「にしんずし」も、そうした慣習から誕生した逸品です。
別名を「ねずし」とも言い、器に入れて1週間程「ねかせる」という意味からついたといわれています。
作り方は、まずご飯を固めに炊いてこうじを入れて混ぜます。
次に、大根と人参を千切りにして8時間ほど塩漬けした後に水分をとるために固く絞ります。
そして、きれいに洗ったにしんに熱湯をかけ、水気を切って細かく切ってご飯と絡め漬け込みます。
にしんの代用として、鮭や鱒などで作る場合もあり、正月前には必ず漬け込み、正月のごちそうとして食卓の上にはかかせないものだったそうです。
飛騨地方限定の名物料理「漬物ステーキ」
飛騨地方では、昔から漬物を焼いて食べる習慣があったそうです。
極寒の冬に、漬物は野菜補給の大切な役目を果たしていました。
寒さもあり漬物は凍りついてしまいますが、それを食べるために囲炉裏で朴葉に載せて焼いたのが、現在の漬物ステーキの由来と言われています。
作り方は、朴葉の上で焼いて生卵を混ぜて半熟状態にするだけ、朴葉でなく鉄板に油を引き漬物に少し焦げ目がついたところに卵でとじる食べ方もあります。
おすすめする理由のもう一つが、高山陣屋前広場で開催されている朝市です。
その調理法もユニークで、醤油ダレとスープを分けることなく1つの寸胴で煮込む作り方をします。
別名を「ねずし」とも言い、器に入れて1週間程「ねかせる」という意味からついたといわれています。
次に、大根と人参を千切りにして8時間ほど塩漬けした後に水分をとるために固く絞ります。
にしんの代用として、鮭や鱒などで作る場合もあり、正月前には必ず漬け込み、正月のごちそうとして食卓の上にはかかせないものだったそうです。
極寒の冬に、漬物は野菜補給の大切な役目を果たしていました。
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