名所・グルメに出会う旅>愛知県瀬戸市

公開日: : 最終更新日:2017/12/08 中部・東海地方

名所編

名古屋の北東に位置し「やきもの」に適した良質な粘土がとれる瀬戸市は、1300年の歴史と伝統を誇る陶磁器産業の街です。
瀬戸は、瀬戸焼で知られている歴史と職人文化の町、そして美しく心安まる豊かな自然に囲まれた地域です。

歴史と文化を体感する「せとやきの散策」

瀬戸市民会館の跡地に建てられた観光施設「瀬戸蔵」には、せとものの大量生産をしていた時代の街をイメージした石窯や煙突などがミュージアムとして再現されています。館内には、やきものの歴史や人々の生活を知ることができます。

例えば、明治時代の染付燈籠や復元された当時のやきもの工場や商家など、懐かしい風景が再現されるなど、やきものでとても活気のあった時代の瀬戸の町風景を楽しむことができます。

「瀬戸蔵」ではこうしたミュージアムの楽しみだけではなく、1階にある「瀬戸蔵セラミックプラザ」では直営店価格で瀬戸物を購入することも可能です。

また、ミュージアムの近くには、かつて窯焼き職人が往来した窯道具で築かれた壁や垣根が沿道を飾る窯垣の400mの小径があり、その路は瀬戸の往年の町の風景を満喫できる散策路となっています。

尾張徳川家の歴史を感じる定光寺

瀬戸市の西北部の山あいに建つ「定光寺」は、建武3年(1336)創建された臨済宗の寺院です。
「定光寺」は、尾張徳川家の菩提寺としても有名な名刹であり、国の重要文化財である室町時代後期に建築された本堂無為殿や、尾張徳川藩の祖である徳川義直公の廟所などを見学することができます。

定光寺」は、桜や紅葉の名所としても知られており、境内の展望台からは名古屋市内を一望できます。
隣接する定光寺公園は、名古屋の奥座敷とも呼ばれる景勝地として人気があり、桜と紅葉の見頃の季節にはたくさんの人で賑わいを見せる公園です。

公園の正伝池には六角堂が建ち、季節ごとに周囲の木々に美しく彩られる絵画のような様相を見せてくれます。

野趣溢れる岩屋堂公園

岩谷堂公園には、公園の名称でもある岩谷堂という岩で出来たお堂があります。
名僧行基が725年(紳亀二年)に、草庵を作り岩窟内で三体の仏像を彫刻したと伝えられています。

公園内は、春は桜、初夏には蛍、夏の季節には川をせき止め野趣溢れる天然プールが設営されます。
秋には、色鮮やかな紅葉を楽しめる場所として地元の人のみならず、紅葉狩りを楽しむ観光の人で賑わいます。

川沿いの色鮮やかな紅葉のアーチを夜にはライトアップされ、昼とは違う趣のある紅葉の世界が広がる名所です。

グルメ編

愛知県瀬戸市は、1300年以上の歴史がある焼き物の街です。
地域一帯は良質の陶土にめぐまれ、数多くの作品を生み出してきました。

伝統ある窯元の名物料理「ごも飯」

一度窯に火を入れると、昔は何日も徹夜が続いたそうで、作業中でも素早く食べられる食事を好んだそうです。
それが、陶工たちに「ごも」と呼ばれ親しまれた五目ご飯です。

鶏肉、ごぼう、人参、椎茸、油揚げ、こんにゃくといった具材を醤油とみりんで炊き上げる逸品、窯元ごとに味付けの特徴があるようですが、熱い窯で働く陶工たちの塩分補給を目的に、味付けは何処の窯元でも濃い味付けをしていたそうです。

陶工たちの間では、互いに「何回、ごもを食ったや」と言い合い、ごもを食べた回数で職人としての経験の豊富さを語り合ったとも伝えられている郷土料理です。

半世紀以上も続く瀬戸のB級グルメ「瀬戸焼そば」

秋田の「横手やきそば」、群馬の「上州太田焼そば」、静岡の「富士宮やきそば」など、全国区人気のご当地焼そばのひとつ「瀬戸焼きそば」は、名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」の駅近の商店街で1952年に生まれました。

瀬戸焼きそばを生んだのは「福助」という店で、その初代が東京の浅草で見かけた焼きそば店にヒントを得て、豚肉を煮た醤油味の煮汁をかけて蒸し麺を焼くスタイルの焼きそばを出していました。

瀬戸焼きそばも「ごも飯」同様、昼夜通した窯番をする陶工たちの間では、甘辛い醤油の味が塩分補給も兼ねられる食事として人気があったそうです。

通常焼そばの麺は黄色の麺ですが「瀬戸焼そば」に使う麺は、しっかりと蒸し焼くので「かん水」が焦げて茶色になるそうなんです。

熱々の鉄板の上にキャベツを敷きつめ、その上に麺をのせてキャベツの水分と豚肉の旨みを麺に吸収させ、麺の一本一本が吸い込んだその味わい深い焼きそばは地元名物の逸品です。

蒸さない直焼きのウナギが瀬戸の味

瀬戸の名物と言えばウナギも有名ですが、すばやく頭に錐を打ち早業で3枚に下ろし、頭と尻尾を切り落として串に刺したら、そのまま炭の上に置いて素焼きにして、タレを塗りながら焼き上げる瀬戸流のウナギの焼き方です。

関東とは違う、腹開きで蒸さないので関西風ですが、焼く前に頭を落としてしまうので、そこは関東風、タレはたまり醤油を用いて焼き上がったウナギは刻んで丼ご飯にのせて食します。

瀬戸のウナギ丼は、外はパリ、中はしっかりとした歯ごたえの瀬戸の蒲焼きは、重労働の陶工たちが好んで精をつけるために食べた極上の丼飯だったそうです。

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