日本三大峠>針ノ木峠、三伏峠、雁坂峠
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最終更新日:2016/07/08
自然
日本は山が多い地形なので、そこかしこに峠があります。峠というのは山脈を越えるルートの一番高い地点をいいますが、複数の山が交錯する尾根道を越える場合は、鞍部(あんぶ)といって尾根のヘコミになっているところを指します。
そうした峠の特に高さがあるものが、日本三大峠です。
針ノ木峠(北アルプス)
針ノ木峠(はりのきとうげ)は、北アルプスこと飛騨山脈の峠で、長野県大町市と富山県立山市の境界にあります。針ノ木岳と蓮華岳の鞍部で標高は2541メートル、日本の峠としては第2位の高所となります。
古来より、北陸と長野を結ぶ交通路として活用されてきましたが、現在では黒部立山アルペンルートの開通によりもっぱら登山道として活用されるようになりました。
三伏峠(南アルプス)
三伏峠(さんぷくとうげ)は、長野県南東部と静岡県の県境にある峠で、塩見岳の南側にあります。標高は2580メートルで、日本では最も高いところにある峠となります。
南アルプスこと赤石山脈の中央部にある峠で、西に下れば塩川、小渋川の谷をとおり伊那盆地にいたり、東に下れば大井川の川沿いに東海地方へと達します。
雁坂峠(秩父山脈)
雁坂峠(かりさかとうげ)は、山梨県と埼玉県の境界にある峠で、雁坂嶺(かりさかれい)と水晶山(すいしょうやま)の鞍部付近にあります。標高は2082メートル。古来より甲州と秩父を結ぶ重要な交通路として活用され、ヤマトタケルノミコトが東征の際に通過したとも伝えられています。また重要な道であったことから、峠道は昭和27年に国道140号の一部となっていますが、1998年4月に国道のトンネルとしては、日本最長である雁坂トンネルが開通するまで自動車での通過が不可能な国道となっていました。
現在は、有料道路である雁坂トンネルにより往来が可能となり、かつての峠道はハイキングコースとなっています。峠付近は笹薮の草原となっており、南側には広い展望が開けています。またトンネル出口の山梨側には西沢渓谷があり、観光シーズンには多くの人が訪れます。
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