日本三大急登>烏帽子岳、甲斐駒ヶ岳、谷川岳
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最終更新日:2016/08/08
自然
登山というのはチャレンジ要素も多く含まれているものであり、険しい山を制覇するという目的で登山を行なっている人も少なくありません。
高低差の激しい急なのぼり坂はその最たるもので、そういった難所のことを急登といいます。
そして日本の数ある山のなかで、とりわけ険しいといわれる急登が日本三大急登です。
北アルプス・烏帽子岳(えぼしだけ)へのブナ立尾根
烏帽子岳は、飛騨山脈、通称北アルプスの中部にある山で、長野県と富山県の県境にまたがります。
標高は2628メートルで、縦長の岩が柱のようにそびえ立っていることから、烏帽子岳という名がつきました。
この烏帽子岳へと続くブナ立尾根が日本三大急登のひとつに数えられ、また北アルプス三大急登でもあります。
烏帽子岳の急登に関しては、裏銀座と呼ばれる登山道の起点となっていることもあり、登る人が比較的多いことから、ある程度は登りやすいものとなっているようです。
南アルプス・甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)への黒戸尾根
甲斐駒ケ岳は、南アルプスこと赤石山脈北端の山梨県と長野県の県境に位置する山です。
標高は2967メートル、険峻な山容から日本アルプス屈指の名峰といわれています。
とくに、鋭角的なシルエットから人里からもよく見えること、南アルプスの中では珍しく花崗岩の山のため、夏でも白っぽい山肌が見えることから個性的な山として親しまれ、また山岳信仰の対象となってきました。
黒戸尾根からの登山ルートは伝統的に使われてきたもので、山岳信仰の名残でルート起点が神社となっているほか、道中にも石碑や石仏といった、往時をしのばせる遺物を多く見ることができます。
上越・谷川岳(たにがわだけ)への西黒尾根
谷川岳は群馬と新潟の県境にある山で、三国山脈のひとつです。
山頂は2つに分かれており、トマの耳が1963メートル、オキの耳が1977メートルとなっています。
谷川岳は急な岩壁と複雑な地形が多く、さらに気候の変化が激しいのが特徴で、そのため遭難者が非常に多いことで知られています。
一般的なルートでは比較的少ないものの、岩壁からの登頂を狙うルートを中心として、日本のみならず世界でのワースト記録としてギネス認定されるほどとなっています。
また気候が険しいことから比較的低い標高1500メートルが森林限界となっており、高山植物の観察がしやすくなっています。また岩場が多いことから日本三大岩場のひとつでもあり、ロッククライミングの名所としても知られています。
西黒尾根の急登を通るルートは、下山の難易度が高く初心者向けではないものの、比較的登山者がいるルートとなっています。
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