アンコールワットの街・シェムリアップのイベント

公開日: : 最終更新日:2019/06/30 アジア


シェムリアップと言えば、アンコール遺跡を見学する時に滞在する街ですが、カンボジア人にとっての娯楽といえば?
カンボジア人は遺跡入場料が無料なので、もちろん頻繁にアンコールワットを訪れます。
それ以上に楽しみなのは、地元のイベントです。
今回はカンボジアのイベントについてお伝えします。

カンボジアのイベントは、現在のところシェムリアップが一番盛り上がると言われています。
プノンペンは、オフィスで働いている人が多いため、カンボジア正月やお盆は、会社が休みになり、オフィス周辺のレストランも休業になることが多いです。
また、地方からプノンペンに働きに来ている人は実家に帰るので、プノンペンのお正月は比較的静かで、東京都心のお正月に近い雰囲気です。

逆に、シェムリアップやシアヌークビル、バッタンバンといった、外国人観光客とカンボジア国内から訪れるカンボジア人観光客が訪れる街は、とてもにぎやかになります。
イベントの時期にカンボジアに行くなら、ぜひシェムリアップでイベントをお楽しみください。

カンボジア正月

1年で一番盛り上がるのがカンボジア正月です。
正月休みの期間は、毎年政府が発表しますが、だいたい4月13日から15日です。(2019年は4月14日から16日でした)
この期間内は水鉄砲で激しく水を掛け合い、また水をかけるために走っている軽トラックもいるので、シェムリアップ市内は大渋滞となります。
シヴァタ通りは、夜はあちこちで水をかけあっているので、濡れずに歩くことはかなり難しいでしょう。

市内中心部での水かけ


シェムリアップの水かけは、以前は水鉄砲で水を掛け合う程度でしたが、年々激しくなり、最近は水を貯めたドラム缶を軽トラックに積み、そこからバケツですれ違う車に水をかけたり、レストランの厨房から長いホースで路上を歩いている人に水をかけたり、と過激になりつつあります。


また、以前は水鉄砲を持っている人にだけ攻撃していたのですが、今では水鉄砲を持っていない「水かけに参戦の意思なし!」と表明している人にも容赦なく水をかける傾向になってしまいました。
そのため、外を出歩く時は、濡れてもいい服装で歩かないとびっしょりになってしまいます。また携帯電話はジップロックに入れてからバッグに入れた方が安全です。


トゥクトゥクに乗っていても水をかけられます。片手で制止するポーズをとり「STOP!」と言うと、基本的にはかけられませんが、前を走っている車が水かけに参戦している場合には、こちらにも水がかかってしまいます。
特に乗用車のトランクを開けて、トランクの中から水かけに参戦している人がいることがあり、そういう車の後ろを走っていたら、こちらもバケツで水をかけられる可能性大です。
水かけをしている車がいたら、ドライバーに言って距離をあけるか、逆にその車を追い越すように伝えましょう。


もし、水かけに参加して一緒に盛り上がるなら、水かけで盛り上がっているエリアに行きましょう。地図上の場所は夕方になると水かけをする人で大混雑になります。
1.シヴァタ通りの突き当りのロータリー
2.ハードロックカフェ前のロータリー
3.オールドマーケット脇の2Thnou通り
4.シヴァタ通りのアジアマーケット前
5.タプール通りのホテル「ローカルタイムビレッジ」前
この周辺は、カンボジア人に混ざって欧米人も水鉄砲を持って激しく打ち合っています。

また、1のロータリーと4のアジアマーケット前は、ドラム缶からバケツで水を掛けて走る軽トラが多く見られるので、路上の人たちが群がって、車に乗っている人に激しく水をかけます。

政府主催のイベント

何年かに一度、アンコール遺跡周辺で、政府主催のイベントが行われることがあります。
この時は、アンコールトム近くの特設会場で、民族舞踊や音楽のステージがあり、露店もたくさん出るので、大変盛り上がります。

アンコールワットライトアップ


カンボジア正月の3日間、アンコールワットをライトアップすることがあります。(その年の電力事情によります。2017年、2018年はありましたが、2019年はありませんでした)
アンコール遺跡は18時以降はチケットチェックポイントが閉まるため、チケットがなくても入ることができます。
もしライトアップしていたら、ぜひ行ってみましょう。画像右の方の黄色く見えるのがアンコールワットです。

花火


カンボジア正月の最終日、もしくは2日目と3日目は花火が上がります。
しかしカンボジアの花火は非常に低い位置に上がるので、音だけが聞こえて見えないことがほとんどです。
MAP上の6の場所にはスーパーがあり、2階はレストランになっているので、ここからなら見える可能性が高いです。
シェムリアップでは、法律でアンコールワットよりも高い建物を建ててはいけないことになっているので、高い場所を探すのが困難ですが、ホテルの屋上からなら見える可能性が高いです。
MAP上の7はCercle d’Angkor Villaというホテルです。
このホテルの屋上は見晴しがいいので、角度が良ければ見える可能性が高いです。

ウォーターフェスティバル


11月の満月の3日間(2019年は11月10日から12日)に行われるこのイベントも、水鉄砲やバケツで水を掛けあうイベントです。
この時はお正月のような少し厳粛なイメージと違い、消防車が出て放水をしたり、大道芸を行ったり、といろいろな催しがあります。
どちらかと言うと、お正月の水かけよりもこちらの方が混雑する傾向にあり、お正月同様、プノンペンやカンボジア各地からこのお祭りのためにシェムリアップに来るカンボジア人でごった返します。

ボートレース


ウォーターフェスティバルの一番の見どころはボートレースです。シェムリアップ市内の川や、トンレサップ湖の近くの川では、昼間にボートレースが行われるので見に行ってみてはいかがでしょう。龍の形を模した長いボートに10人以上の人が乗り込み、櫂でボートをこぐ、シンプルなレースですが、非常に盛り上がります。
また、夜になると川にかかる橋がライトアップされます。

カウントダウン


毎年大みそかのシェムリアップは、地元の人と欧米人観光客で大混雑になります。
特に深夜12時のカウントダウンの時には、通りが満員電車のように人でいっぱいで、歩くのも困難なほど。
パブストリートは、通り全体がクラブのような状態になって、大勢でビール片手に踊ります。
この時は、誰もが知っている曲を大音量でかけるので、さまざまな国の人たちが一緒になって踊りながら新年を祝う、という日本ではなかなか見られない光景が繰り広げられます。


カウントダウンから数時間後、早くも元旦の日の出を見に、アンコールワット前には大勢の人が集まります。カウントダウンの盛り上がりは深夜2時頃まで続き、日の出を見るためには早朝5時にはホテルを出るので、徹夜の人も多いです。

プチュンバン(お盆)

カンボジアのお盆はプチュンバンと呼ばれ、旧暦の10月の満月の日から15日間に渡って行われます。そのうち、旧暦10月15日の前後3日間がハイライトで(2019年は9月27日から29日です)学校や会社はお休みとなります。
また、この15日間にお墓参りをする人が多いので、シェムリアップ市内でも家族経営のショップやレストラン、ゲストハウスは休業になるのでご注意ください。
お盆は日本と同様、お墓参りをして先祖を祀る行事なので、派手なイベントはありません。
しかし、この期間はデパートやショップでお盆セールを開催することが多く、お土産もの以外の生活用品は安く購入することができます。
コンビニエンス・ストアではセールはありませんが、地元の人が利用するラッキーモールなどのデパートではお菓子や飲み物の安売りがあるかもしれませんので、要チェックです。

仏日~アンコールワットに行く人は注意!

カンボジアは仏教国で、1ヶ月に4回ほど「仏日」と呼ばれる日があります。
この日はアンコールワットの第三回廊(一番高い塔)に上ることができませんので、事前にカレンダーでチェックしておきましょう。
第三回廊に上ることはできませんが、それ以外のエリアは通常通り見学できます。

イベント日は大盛り上がり


娯楽が多いとは言えないシェムリアップでは、イベントの日は大盛り上がりです。
ちょっとビックリするほどの盛り上がり方なので、ぜひイベントの日にシェムリアップに行ってみて下さい。
普段のカンボジアの素朴な暮らしとはかけ離れた、エキサイトしたカンボジアを見ることができます。

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