10代最後の記念旅行
公開日:
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最終更新日:2016/11/25
海外旅行
19歳の頃、当時私は大学生だったので、お金はあまりありませんでしたが、時間は膨大にありました。
大学の授業よりもアルバイト優先で、まとまったお金が貯まったら海外旅行に行っていました。
初めの頃は手軽でお金もかからない近くのアジア周辺に旅行をしていましたが、それでは物足らなくなり日本の裏側にある国々にも行きたくなっていました。
それこそお金も時間もかかるのでどうしようかと考えていた際に、地球一周の船旅のポスターを見ました。
丁度10代最後の記念に何かしたいと考えていたので、早速説明会に参加し、参加申し込みを希望しました。
旅費自体を安くできるボランティアスタッフ制度があり、船旅を広める活動もしました。
いざ参加するクルーズが決まり、その日を迎えました。
1000人以上の乗船者達と約3か月をかけて世界一周をするのです。
船は四人部屋です。
その中でもランクの一番低い部屋でしたので、部屋の下がクラブスペースで、真夜中でも音楽の振動があり、若かったからこそ過ごせた部屋でした。
部屋のメンバーは同世代でした。
過ごすうちにそれぞれの役割も決まり家族の様な存在になっていきました。
船の中は自由で、いつ寝てもどこで寝ても基本的には自己責任でした。
台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、マダガスカル、南アフリカ、ウルグアイ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、イースター島、タヒチ、サモアをまわる南半球クルーズでした。
船の中では、英会話や寄港地ごとにダンスやサッカーを披露するグループや船旅を撮影したりするグループなど皆それぞれが興味のあるグループに参加していました。
私が参加していたのは船旅の日々を記録して、最後にクルーズビデオを作るグループに所属していました。
あとは地球大学に参加をして、現地の南アフリカで深刻なHIV問題を学びました。
船の中は豪華なシアタールームや最上階にはプールもありました。
プールサイドにはbarもあり夢の様な日々でした。
日本に帰る時期は3月でまだ肌寒い時期だったのですが、ありえない日焼けと体重5キロ増加で、大学ではかなり浮いた存在だったと思います。
船旅も半分を過ぎた頃、乗船者同士の仲も深くなり、カップルもできていました。
船での生活にすっかり慣れていた私は、また新しいことをしたくなり、船を降りて2週間一人旅をする事にしました。
ブラジルのリオデジャネイロで降りました。
船が南米大陸を時間をかけてぐるっとまわる頃、私は陸路で直線距離で旅行し、再び船に合流する事を決めたのです。
19歳の私にとってそれは一大決心でした。
まずブラジルで降りてイグアスの滝を見に行きました。
イグアスの滝では日本人観光客もいて、70代位のツアー団体と出会いました。
そこのツアーを組んだ一人のおじさんが日本の有名なサッカー選手のおじさんで、日本のサッカー少年をブラジルでサッカー留学をできる様に支援をしている仕事をされているそうで、私のチャレンジに共感してくださり、なんとお小遣いも下さいました。
慣れない異国の地で日本語を話せ、お小遣いまで頂き本当にありがたかった記憶が今でも鮮明にあります。
ブラジルから深夜バスでパラグアイを目指しました。
パラグアイには有名な日本人宿がありそこに泊まる事にしたのです。
パラグアイに向かう道中の真夜中急にバスが止まり運転手が何かを言っていますが全くもって何を言っているのか分かりません。
困っていると隣の現地の男性が、日本語で話しを始めたのです。
バスがエンストしたらしい。
代わりのバスが来ているから乗り換えろって言ってるよ。
まさかの日本語に本当にびっくりしました。
聞いてみると、その男性は昔日本に住んでいて戦後パラグアイに移住してきた日本人でした。
何十年もパラグアイに住んでいるからか、風貌はすっかりパラグアイ人でそれまで全く気がつかなかったのです。
助かりました。
その人がいなかったら何が起きているか全くわからなかったのですから。
パラグアイの後、チリのサンペドロデアタカマに行きました。
サンペドロデアタカマは小さな村ではありますが、アタカマ砂漠とウユニ湖を始めとする絶景箇所がいくつもある観光地なのです。
夜空の星空も今までには見た事ない星の数で綺麗です。
船旅に比べ短い期間のひとり旅でしたが、船旅以上に思い出に残っています。
若かった事もあり、自分の力で進んでいくひとり旅の方が私にはあっていたようです。
ただ船で仲間と騒いで過ごした日々もいい思い出です。
一番思い出に残っている国は船の旅行では南アフリカです。
広がるジャングルと獣と現地の人達の抱える問題。
日本とは全く違って衝撃を受けました。
ひとり旅ではチリのサンペドロデアタカマです。
ひとり旅の最後に訪れた土地の絶景とやり遂げた思いは1年経っても鮮明に覚えています。
年齢やその時のライフスタイルによって旅の仕方は変わりますが、これからも旅をしていきたいと思います。
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