カメルーン旅行おススメの観光地、食事と注意点のご紹介

公開日: : アフリカ


アフリカ大陸中央部に位置するカメルーン共和国。
2002年日韓ワールドカップに5日間の大遅刻をしたものの、大分県中津江村で熱烈歓迎を受けたことでも有名です。
しかし、その人々の生活や気候など、大部分は謎に包まれています。
ここでは、カメルーンに住んでみたからこそ分かるオススメ穴場観光スポット、オススメの食事、交通・宿泊など注意点などについて詳しくご紹介しています。

もし、旅行される機会があれば、是非参考にして下さい。

カメルーンのおススメの観光地

カメルーン山

カメルーン山は南西州の州都「ブエア」と、同じく南西州の都市「リンベ」の境に位置する標高約4000mの活火山です。
アフリカ大陸最大級の活火山として知られ、年間を通じて世界中から登山客が訪れます。

一般的には、山頂に近づくにつれて植物が減り、岩肌ばかりが目立ってくるのが普通ですが、カメルーン山では山頂付近においても力強く生きる森林や草原を確認することができます。
登山コースはいくつかあり、「火口を間近で見たい」、「1泊2日で登りたい」、「ブエアから登ってリンベでゴールしたい」などの要望をツアーコンサルタントに伝えることで、オリジナルのルートを組むこともできます。
荷物は「ポーター」と呼ばれる若者が運んでくれるので、手ぶらで登ることも不可能ではありません。

料金は2泊3日、ポーター1名、ガイド付きのプランで約2万円程度です。
ポーターの人数やコースは予算に応じて調整可能です。

エボゴの川下り

カメルーンの首都・ヤウンデの中心地から南部州方面に車で1時間半ほど走ると、穴場の絶景スポット・エボゴ村に到着します。
この村では、アフリカンカヌーに乗って約1時間の川下り(ニョン川)を体験することができます。

雨季が明けたばかりの乾季にはマングローブの中に入ることもでき、水面と、木々の隙間から入り込む光によって作られる幻想的な空間をわえます。
この期間は11月から年明けまでと非常に短く、注意が必要です。しかし、下に川、上には空、左右に広大なジャングルを望む圧巻の景色は1年中味わうことができ、あまりの広大さに自分の悩みや不安を忘れてしまうことでしょう。

各カヌーには2人乗ることができ、船頭がつきます。
そのため自分で漕ぐ必要はなく、体力に自信のない方にも是非おすすめしたいアクティビティです。

料金は1泊夕食付、カヌー体験込みで4000円前後です。食事は好みのものを事前に注文するシステムで、ニョン川で獲れた川魚料理がおすすめです。

エデア・チンパンジーパーク

カメルーン第1の経済都市・ドゥアラから、首都ヤウンデ方面に車で2時間ほど走ると、エデアという都市に到達します。
ここにはチンパンジーパークという施設があり、ほぼ野生のチンパンジーたちと文字通り「戯れる」ことができます。

動物園のように檻の中で飼われているのではなく、チンパンジーたちがありのままの姿で生活しているエリアを丸ごと保護区としており、一歩立ち入るとチンパンジーの世界に舞い降りたかのような感覚に陥ります。
人間とチンパンジーは対等な関係で、ひとりの人間と付き合うかのようにチンパンジーを抱くことも一緒に散歩をすることもできます。
動物好きの方に是非おすすめです。

ドゥアラとヤウンデの間、かつカメルーン随一のリゾート地・クリビにも近く、他の観光のついでにも立ち寄りやすい場所です。

入場料は3000円程度と安くはありませんが、それ以上の価値はあります。

カメルーンの食事

実はカメルーンは豊食の国だと言われており、その食文化はバラエティに富みます。
しかし、残念ながら、カメルーンではどんなものが食べられているのか、日本ではほとんど知られていません。
そこで、ここではカメルーンの主食と、現地に住む日本人が好むカメルーン料理3品をご紹介します。

カメルーンの主食

カメルーンの食事は、主に「ソースorおかず + 主食」という形式で提供されます。
主食として食べられているのは、キャッサバ、お米、加熱用バナナ、パン、サトイモ、ジャガイモなどが挙げられます。
食べられる頻度はそれぞれ同程度で、レストランなどではこの中からどれを選ぶか、注文時に尋ねられます。
特に重宝されているのは加熱用バナナで、揚げてもよし、蒸してもよし、茹でてもよし、潰してゆで小豆と和えてもよし、と大活躍の食材です。
ちなみに、カメルーン料理においてスパゲティは「おかず」にカウントされパンにスパゲッティを挟んで食べる、焼きそばパンのような軽食も存在します。

ンドレ

カメルーンを代表する料理といえば何か、と問われれば、答えは「ンドレ」で決まりです。
英語圏の国では「ビターリーフ」などと呼ばれているキク科の植物で、名前の通り強い苦みがあります。
この葉っぱを洗浄し揉むことで苦味を軽減し、調理に使います。
カメルーンでもっともポピュラーなのは、ピーナッツをセロリやネギなどの香味野菜とともにミキサーにかけ、できたピーナッツソースを加熱し、そこにこの「

ンドレ」の葉を加えてまた加熱、塩コショウ、マギーブイヨンなどで味付けするというシンプルな調理法です。
味がピーナッツソースのまろやかさとうまく調和し、クセになる味わいです。
お米と食べてもバナナと食べても美味しいため、レストランなどでもよく出されます。

ガトー・ドゥ・ピスタッシュ

このフランス語を直訳すると「ピスタチオのケーキ」となりますが、ケーキではありません。
日本でいうエビの蒸し団子のような見た目をしており、れっきとした料理です。
ピスタチオを大量に用意して殻を割り、ミキサーにかけます。
出来上がったピスタチオペーストに塩コショウ、マギーブイヨンなどを加えて
調味し、そこに鶏肉や魚肉を追加し、バナナの皮に包んで蒸しあげます。

フワッとした食感とピスタチオの香ばしさが食欲をそそり、何個でも食べられてしまいます。
茹でたキャッサバと共に食べることが多いですが、サトイモともよく合います。

プレ・ブレゼ(ポワソン・ブレゼ)

フランス語で、「プレ」は鶏肉、「ポワソン」は魚を意味します。
それぞれ、鶏の丸焼き、焼き魚と、日本にもある料理ですが、カメルーンのものは一味も二味も違います。
薪や炭で豪快に焼かれたものに、特製ソースたっぷりかけて食べます。

このソースはネギ、セロリ、タマネギ、にんにく、カメルーン特産の香辛料などをミキサーにかけペースト状にしたもので、エキゾチックながらも日本人の口に

もよく合う味付けです。

鶏肉については焼く前にも特製スパイスをすりこみ、魚と比べてよりスパイシーな仕上がりになっています。

この特製ソースやスパイスの味わいがお店によって大きく異なり、自分の好きな味を探してみるのも楽しみ方の1つです。

カメルーン行の注意点・アドバイス

未知の国、カメルーンを旅行するにはどういう点に注意すればよいのか、交通、宿泊、全般、に分けてまとめてみました。

カメルーンの交通

カメルーン国内を移動する手段は、バス、鉄道、航空機の3種類があります。
実際のところ、鉄道と航空機は本数も少なく、実用的とは言い難いのでほとんどの人間がバスで移動しています。
カメルーンのバス移動にはいくつか特徴があり、知っておくことで余計なトラブルを避けられます。

まず1点目は、定刻がないということです。ではカメルーンのバスはいつ出るのでしょうか。
答えは「満員になったら」です。満員になるまで、何時間でも待ちます。
カメルーン人にとってはこれが普通なので、誰も文句を言う人はいません。

いつ出るのかは完全に運ですが、そんなに待つのは嫌だという方のために、1つコツがあります。
満員になったら出るということは、小さい車は早く出るのです。
カメルーンではマイクロバスが主流ですが、急いでいるときは、ハイエースなどのバンで運行しているバス会社を利用することをオススメします。
スピードも速いので、結果的に目的地に早く着きます。
一方、車体が小さい分、事故に遭ったら助からない可能性も高く注意が必要です。

もうひとつは、道中「コントロール」と呼ばれる身分証チェックが行われる点です。
これにはカメルーン在住の日本人もかなり悩まされてきました。

数10kmから数100㎞に一度、警察や憲兵隊による検問が行われることがあります。

テロを警戒するためという名目ですが、外国人というだけで怪しまれ、1人だけバスから降ろされたりもします。
しかし実際は本当に怪しんでいるわけではなく、何かしらの言いがかりをつけ、賄賂をもらおうと目論んでいるだけです。

「ほら、早く払わないとバス行っちゃうよ?」などと
煽ってきますが、きちんと身分証を持っていれば払う必要はありません。
こちらが感情的になったり、面倒だからとお金で解決したりするのを待っているだけなので、冷静に「ははは。なんで?払う必要ないでしょ。」とひとこと言うだけで大体の場合すんなり通れます。

カメルーンの宿泊施設

カメルーンで日本人がチェックインする前に必ずすべきことは、部屋の目視確認です。
ネットで部屋の状態や館内施設などを確認済みの場合を除き、この作業は必ず行ってください。
そうしないと後で余計なトラブルを生む可能性があります。

カメルーンのホテルには様々な不具合が潜んでおり、同じ値段でも結果的に部屋のクオリティに差が出てくることがあります。
部屋を割り当てられる前に目で確認しておくことで、部屋を変えてもらう、不具合を直してもらうといった対策が可能になります。

カメルーンのホテルでありがちな不具合は、エアコンが動かない、お湯が出ない、水道が壊れている、電灯が暗い、などです。
目視確認を行う際はこれらを重点的にチェックしておくとよいでしょう。
2つ星以下の場合、お湯は元々出ないホテルも多いので、事前に確認しておくことをオススメします。

また、カメルーンのホテルは値切り交渉に応じてくれる場合が多く、大体の場合提示価格より安く泊まれます。試してみてください。

その他全般(治安など)

カメルーンは、日本人が想像するほど治安の悪い国ではありません。その他の海外諸国を旅行する際と同等の注意を払っていれば、致命的な犯罪被害に遭うことは稀です。
「人を信用しすぎないこと」さえ守っていれば安全にカメルーン旅行を終えることができます。

カメルーン人の特徴として、「お金が好き」ということが挙げられます。
特に、空港やホテル、バス乗り場付近などでは、荷物を運ぶ見返りに金銭を要求してくる人が多数います。
必要なければ断りましょう。
彼らは断られ慣れているので、傷つきません。
「おれがタクシーをつかまえてやる」と申し出てくる人も同様です。
彼らは断固拒否してもタクシーを捕まえてくれることがありますが、チップは払わなくてもタクシードライバーが払うので問題ありません。

また、言語についても覚えておいた方がいい点があります。
カメルーンは「フランス語と英語のバイリンガル国家」を謳っていますが、実際に両方を流暢に話せる人は多くはありません。
国民のほとんどがフランス語話者です。
カメルーンに来る前に、英語を話せる現地人コーディネーターを手配しておいた方が無難かもしれません。

カメルーンの気候に関して、カメルーンには雨季と乾季の2種類しか季節がありません。
そのため、年中を通して20℃~30℃と、大変過ごしやすいです。
雨季にも1日中雨が降るということはほとんどありませんが、快晴から突如土砂降りになるなど、天気が急変する可能性があるため、常に折畳み傘をカバンに忍ばせておいた方が安心です。

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