ロシアの飛行機事情
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最終更新日:2017/01/08
ユーラシア
この世の中で100人以上乗れる大型の旅客機を作れる会社はいくつあるだろうか?
ボーイング、エアバスはほとんどの人が思いつくだろうが、他にはあまり知らないのではないだろうか。
実はアメリカとヨーロッパの暗黙の了解によって、ボーイング、エアバス以外の会社は100人以上乗れる大型旅客機は作ってはいけないことになっているらしい。
なので、ブラジルのエンブラエルもカナダのボンバルディアも日本が総力をかけて作っているMRJもみな100名以下の旅客数だ。
ただし例外がある。それはロシアだ。
ロシアでは100人を超える旅客機を作るテクノロジーを持っている。
ロシアは冷戦の時代から多くの旅客機を作っていて、有名なところではイリューシン社とツポレフ社が現在に至っても航空機を製造している。
この中で一番大きい旅客機がイリューシン社が製造するIL-96型機だ。この飛行機、1980年代の設計で、300名以上の旅客を運ぶことができるのだが、設計が古く燃費が悪いためそろそろ退役に直面している。
現在利用されているIL-96はロシアのプーチン大統領が乗るための大統領専用機だったり、経済制裁で西側の飛行機が買えないキューバの国営エアライン、キュバーナ航空が使用している。
航空機の世界ではほとんど絶滅危惧種なのだ。
このように古い飛行機も活躍していて古いイメージがあるロシアの航空機なのだが、西側のテクノロジーを使って新しい飛行機も作っていることは余り知られていない。
スホーイ・スーパージェットという飛行機を聞いたことはあるだろうか。この飛行機はアメリカとロシアの共同開発によって作られた旅客機で、2011年に運用開始がされて以来、ロシアでは多くのエアラインで使われている信頼の高い機体だ。西側の環境基準を達成しているため、ヨーロッパへの飛行も可能だ。 ロシアの航空業界では今後もこの機体が多くのエアラインによって使われることを期待している。
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