日本三大古湯>道後温泉、白浜温泉、有馬温泉
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最終更新日:2016/07/08
温泉
日本三大古湯とは、日本での温泉のうち特に古くから知られているもののことをいいます。参考とした文献により二通りの組み合わせがあり、より古い『日本書紀』や『風土記』に記述のあるものとして、道後温泉、白浜温泉、有馬温泉が挙げられます。
愛媛・道後温泉
愛媛県松山市の道後温泉は、万葉集や源氏物語に名が見えるほど古代より名を知られた温泉郷であり、坊っちゃんの湯としても知られています。観光地として知られ、大規模なホテルや飲食施設、遊興施設が充実しているほか、銭湯もあり地元の人の利用も多いのが特徴です。
また昼間の観光施設として、道後温泉駅前の放生園の足湯、坊っちゃん記念碑、子規記念博物館などの観光名所が充実しています。また、鶯谷墓地には『坂の上の雲』などで知られる秋山家の墓所があります。
温泉郷周辺は人力車での移動ができるようになっており、温泉街の風情をのんびりと楽しめます。
泉質は単純温泉で、神経痛やリウマチ、胃腸病、皮膚病などに効能があるといわれています。
和歌山・白浜温泉
南紀白浜温泉と呼ばれるように、和歌山県南部の白浜町にある温泉郷です。日本書紀に歴代天皇の訪問の記載され最古の記述では658年とあり、また万葉集にも登場するなど、日本屈指の古湯です。貴族から庶民まで、多くの人に親しまれ、江戸時代末期には都会に負けないほどの賑わいを見せたと記録されています。
現在では白良浜ともども観光名所として、多くの人びとが訪れています。
泉質は食塩泉、炭酸泉、重曹泉で、胃腸病や神経痛、リウマチに効果があるとされています。火山性の温泉ではなく、紀伊半島に潜り込んでいる太平洋プレートからにじみだした高圧の地下水であることが特徴です。
兵庫・有馬温泉
有馬温泉は枕草子にも登場し、江戸時代の温泉番付では最高位に格付けされるなど、古来より名湯として知られている温泉です。
神戸市の山沿いという人口密集地や都市部に近い立地であり、これが古代より多くの人が訪れることができた理由です。今でも、自動車だけでなくバスでも簡単に訪れることができるほか、六甲有馬ロープウェーを使って登山気分を楽しむこともできます。都市部に近いものの温泉地そのものは六甲山中の山深い土地となっており、手軽な移動で本格的な温泉風情を味わえるのが、有馬温泉の魅力といえるでしょう。
泉質は湧出場所により異なり、鉄分の多い金泉、低温の炭酸泉である銀泉があります。名産品のひとつであるサイダーも、元はここで発見された炭酸泉を利用したものです。
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