名所・グルメに出会う旅>長崎県長崎市
公開日:
:
最終更新日:2017/05/18
九州地方
目次
- 1 名所編
- 2 グルメ編
- 2.1 長崎伝統の郷土料理「円卓に広がる長崎食文化―卓袱料理」 和食と中華、そして西洋料理をあわせつくった豊かな味わいのコース料理「卓袱料理」は、料理名のそれぞれを一文字の感じで表して「和華蘭(わからん)料理」とも言われています。 その歴史は古く17世紀初頭に長崎を訪れた中国人がお手前の中国料理に長崎の出島に既にあったオランダやポルトガルの料理を組み合せて、最後に和食の要素を取りこんで出来上がったそうです。 卓袱料理は、大きな円卓を囲んで大皿に盛られた「和え物、刺身、酢の物、三品盛、バラ煮、東坡煮」などのコース料理を取り分けて円卓を囲んで味わいます。 「卓」はテーブル、「袱」はテーブルクロスを指していて、現在でもその名残りでテーブルを中華料理で使われる朱塗りの円卓を使用しています。 異国情緒豊かな揚げサンド「ハトシ」
- 2.2 島原半島一帯で作られる郷土料理「具雑煮」
名所編
西洋と中国と日本の文化が融合された街「長崎」その異国情緒たっぷりの観光スポットをご紹介します。
長崎港を見渡す高台に位置する、長崎を代表する観光スポット「グラバー園」
東山手・南山手エリアの異国情緒あふれる街に「グラバー園」があります。
南山手の丘に位置する長崎観光の人気スポット「グラバー園」は、1863年にスコットランドから渡来したトーマス・ブレーク・グラバーの住まいである旧グラバー住宅(国指定重要文化財)、旧オルト住宅、旧リンガー住宅、その他にも三菱重工業長崎造船所の船員の休憩宿泊施設だった「旧三菱第2ドックハウス」など明治期の洋館を移築復元しています。
グラバー住宅は、長崎港の大パノラマを楽しむことが出来るビュースポットのひとつとして人気の高い場所です。
グラバー園がある南山手エリアは、特にエキゾティックな街、長崎を感じる情緒たっぷりのエリアです。
居留地の面影が色濃く残っている地域でもあり、歩いてみると港からは船の汽笛や教会の鐘の音が聞こえてきます。
鐘の音が聞こえる教会は大浦天主堂で、1864年(元治元年)に建築された中世ヨーロッパ調の建築を代表するゴシック調の教会堂です。
現存する日本最古の教会で教会の建築として唯一国宝に指定されています。
斜面の土地を彩る石畳と洋館
異国情緒が、そこかしこに垣間見られる東山手に位置しているオランダ坂。
昔、この地は外国人居留地であったことから、当時の雰囲気のままの洋館がいくつか残されています。
日本で最初の女学校である活水学院、東山手十二番館など洋館が7棟あります。
1868年(明治元年)に建設された「東山手十二番館」は、竣工後ロシア領事館、その後アメリカ領事館、アメリカのメソジスト派(婦人外国伝道協会)の宣教師の住宅として使用されました。
オランダ坂は、まさに異国情緒を満喫できる坂道なのです。
鎖国時代、海外に唯一開かれた日本の窓、長崎出島。
およそ200年間続いた徳川幕府の鎖国時代に、日本で唯一、海外に門戸を開いていたのが長崎の出島です。
当時島内には、住居、料理部屋、蔵、番所などの建物が49棟あったそうで、歴史的価値の再現を目的に、出島の復興事業が今行われています。
現在19世紀初頭、和蘭商館長ブロムホフや商館医シーボルトたちが活躍した時代に、
出島を復元しようと進んでいます。
すでに、カピタン部屋、ヘトル部屋、一番船船頭部屋、一番蔵、拝礼筆者蘭人部屋(蘭学館)、旧石倉(考古館)、旧出島神学校などが復元されています。
◆ 公式サイトURL:http://nagasakidejima.jp/
グルメ編
豚肉、イカ、牡蠣、えび、ちくわ、かまぼこ、椎茸、たけのこ、きくらげなど山海の食材を炒めて中華麺と一緒に煮込んだ料理、味も良くて値段も安い「ちゃんぽん」は、長崎県の郷土料理です。長崎は、海と山に囲まれた食の宝庫です。その長崎の郷土料理をいくつかご紹介していきます。
長崎伝統の郷土料理「円卓に広がる長崎食文化―卓袱料理」
和食と中華、そして西洋料理をあわせつくった豊かな味わいのコース料理「卓袱料理」は、料理名のそれぞれを一文字の感じで表して「和華蘭(わからん)料理」とも言われています。
その歴史は古く17世紀初頭に長崎を訪れた中国人がお手前の中国料理に長崎の出島に既にあったオランダやポルトガルの料理を組み合せて、最後に和食の要素を取りこんで出来上がったそうです。
卓袱料理は、大きな円卓を囲んで大皿に盛られた「和え物、刺身、酢の物、三品盛、バラ煮、東坡煮」などのコース料理を取り分けて円卓を囲んで味わいます。
「卓」はテーブル、「袱」はテーブルクロスを指していて、現在でもその名残りでテーブルを中華料理で使われる朱塗りの円卓を使用しています。
異国情緒豊かな揚げサンド「ハトシ」
ハトシとは、食パンの間に海老のすり身などをはさみ、油で揚げた卓袱料理の一品です。
長崎は江戸時代より出島があり、貿易を通じて中国と交流もありました。
そうしたことから、中国や東南アジアの料理が長崎には多くありました。
「ハトシ」という呼び名は、中国名の文字からも「蝦吐司」が「蝦」が「海老」、「吐司」は「トースト」の意味からだそうです。
「ハトシ」は、明治時代に中国から伝えられ、一時期は一般家庭でも海老のすり身以外にも、挽き肉や魚のすり身などを使用して作られるほど普及したようです。
カリッと揚がったパン生地は、サンドイッチ型やパンを丸めたロール型のもあり、囓ると香ばしい香りと海老のうま味がジュワッ~と広がる味わいです。
現在では、中華料理店のメニューやかまぼこ屋さんなどの店頭で販売されていますが、中身は海老のすり身、魚のつみれ、豚肉、豚角煮、チーズなどを色々な食材を挟み込んで揚げられています。
島原半島一帯で作られる郷土料理「具雑煮」
だし汁に丸餅、鶏肉、魚、野菜類(白菜、椎茸、ごぼう、山芋、れんこんなど)、豆腐、蒲鉾などを入れて煮込んだ雑煮が「具雑煮」です。
寛永14年(1637年)に起こった「島原の乱」の際、大勢の信者と共に籠城した天草四郎が、餅や山海の食材を雑煮で炊いたのが起源とされているそうで、長崎県島原地方の郷土料理となっています。
現在に伝わる具雑煮の原型は、文化10年(1813年)に初代糀屋(こうじや)喜衛ェ門が従来の雑煮に味付けを調節し考案したものだそうです。
現在でも正月はもちろん、祝いの席に出されている家庭料理として定着した料理「具雑煮」は、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に長崎県の郷土料理として「卓袱料理」と共に選ばれている逸品です。
その歴史は古く17世紀初頭に長崎を訪れた中国人がお手前の中国料理に長崎の出島に既にあったオランダやポルトガルの料理を組み合せて、最後に和食の要素を取りこんで出来上がったそうです。
卓袱料理は、大きな円卓を囲んで大皿に盛られた「和え物、刺身、酢の物、三品盛、バラ煮、東坡煮」などのコース料理を取り分けて円卓を囲んで味わいます。
「卓」はテーブル、「袱」はテーブルクロスを指していて、現在でもその名残りでテーブルを中華料理で使われる朱塗りの円卓を使用しています。
異国情緒豊かな揚げサンド「ハトシ」
ハトシとは、食パンの間に海老のすり身などをはさみ、油で揚げた卓袱料理の一品です。
長崎は江戸時代より出島があり、貿易を通じて中国と交流もありました。
そうしたことから、中国や東南アジアの料理が長崎には多くありました。
「ハトシ」という呼び名は、中国名の文字からも「蝦吐司」が「蝦」が「海老」、「吐司」は「トースト」の意味からだそうです。
「ハトシ」は、明治時代に中国から伝えられ、一時期は一般家庭でも海老のすり身以外にも、挽き肉や魚のすり身などを使用して作られるほど普及したようです。
カリッと揚がったパン生地は、サンドイッチ型やパンを丸めたロール型のもあり、囓ると香ばしい香りと海老のうま味がジュワッ~と広がる味わいです。
現在では、中華料理店のメニューやかまぼこ屋さんなどの店頭で販売されていますが、中身は海老のすり身、魚のつみれ、豚肉、豚角煮、チーズなどを色々な食材を挟み込んで揚げられています。
島原半島一帯で作られる郷土料理「具雑煮」
だし汁に丸餅、鶏肉、魚、野菜類(白菜、椎茸、ごぼう、山芋、れんこんなど)、豆腐、蒲鉾などを入れて煮込んだ雑煮が「具雑煮」です。
寛永14年(1637年)に起こった「島原の乱」の際、大勢の信者と共に籠城した天草四郎が、餅や山海の食材を雑煮で炊いたのが起源とされているそうで、長崎県島原地方の郷土料理となっています。
現在に伝わる具雑煮の原型は、文化10年(1813年)に初代糀屋(こうじや)喜衛ェ門が従来の雑煮に味付けを調節し考案したものだそうです。
現在でも正月はもちろん、祝いの席に出されている家庭料理として定着した料理「具雑煮」は、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に長崎県の郷土料理として「卓袱料理」と共に選ばれている逸品です。
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