名所・グルメに出会う旅>福岡県北九州市
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最終更新日:2017/09/15
九州地方
名所編
北九州市は、福岡県の東北部にあり九州の最北端の都市、政令指定都市であり、多く観光名所があります。
今回は、その代表的な2カ所をご紹介します。
城下町「小倉」の発展は小倉城にある
小倉城の歴史は、戦国末期(1569年)、中国地方を治めていた毛利氏が現在の地に城を築いたことから始まります。その後、関ヶ原の戦いの功労で入国した細川忠興が本格的に築城始め、約7年の歳月をかけ慶長7年(1602)に小倉城を完成させました。
当時、小倉は九州各地に通ずる街道の起点であったことから、忠興は城下町としての繁栄を目指し、諸国の商人や職人を集めて商工業保護政策や外国貿易を盛んにしていきました。
現在の小倉城は、昭和34年(1959)に再建されていますが、城の石垣は現在も築城当時の姿そのまま残っており、切石を使わないで自然の石を積み上げる「野面積み(のづらづみ)」という技法を見ることができます。
天守閣は、全国でも珍しい「唐造り」と呼ばれる建築様式が用いられ、4階と5階の間に屋根のひさしのない様相となっています。
天守閣の中には、小倉の城下町の街並みをイメージするジオラマが設置されていて、和紙の人形をおよそ1,500体配置して当時の面影を再現しています。
天守閣の最上階からは、小倉の街を360度見渡せ、小倉城庭園を眼下に街並みが一望できます。
平尾台は、日本有数のカルスト台地の世界
平尾台は、山口県の秋吉台と並ぶ日本有数の「カルスト台地」です。
石灰岩がつくり出す独特の神秘的な風景を見る事ができます。
草原や山肌の至るところに見える岩が顔を覗かせる光景は、まるで羊の群れに遭遇したかのようにも見えてきます。
また平尾台の自然の見どころは、地下にも広がっています。
カルスト地形であることから鍾乳洞などが形成され、その数は平尾台に200以上あると言われています。
それらの鍾乳洞のうち見学できる鍾乳洞は三つあり、その一つが「千仏(せんぶつ)鍾乳洞(約900m)」で国の天然記念物に指定されています。
鍾乳洞入り口で無料貸し出されるサンダルを履いて、洞内に入っていくと、そこには普段見ることのできない光景が広がり、ひんやりとした空気に全身が包まれます。
頭をぶつけないように注意しながらなおも奥へと進んで行くと、入り口から480mあたりの「奥の細道」と言う場所から地下水の流れる路を歩きますが、サンダルを履いていますので、そのままじゃぶじゃぶと歩き進んで奥へ奥へと探検してみましょう。
日常とは違う世界を思う存分楽しめる「千仏鍾乳洞」は、まさに神秘的世界の名所と言えるでしょう。
グルメ編
海に近いこともあり新鮮な海の幸が名物となっています。
関門海峡の潮流で育った「関門のふぐ」、活きのいい透明な身をもつ芦屋町の「あしやんいか」などが有名です。
また北九州市は、ご当地発祥のグルメも数多く人気があります。
地元の城主の好物「じんだ煮」
小倉城主・小笠原忠真が好物だった「糠味噌」と風味豊かな香辛料で鰯などの青魚を煮た「じんだ煮」は、庶民に広まり郷土料理となったそうです。
じんだとは、糠床のことで使うこともあって『糠炊き』とも呼ばれています。
作り方は、鰯などの青魚をさばいた後、醤油と味醂、砂糖などを入れ煮ていきます。
火が通ったところで糠床を入れて、トロ火でゆっくりと煮込んでいきます。
糠床を入れたことで青魚特有の臭みが抜け、糠床の旨味が魚に染み込んで、美味しく食べられるようになるという逸品です。
昭和生まれの北九州B級グルメ3選
小倉肉うどん
昭和30年代に小倉で生まれた「小倉肉うどん」は、当時、地元でも知る人ぞ知る隠れた人気メニューでした。
うどんには、主に牛の頬肉が使われ、一口大の肉が器にゴロゴロ投入されていて、薬味はネギとおろしショウガを入れて食べる。
濃い目のやや甘めの出汁でうどんを食べるのが特長で、その出汁は肉汁の旨みとコクが決め手の味わいある逸品となっています。
牛の頬肉を「どぎ肉」と呼ぶことから「どぎどぎうどん」とも呼ばれているそうです。
戸畑チャンポン
チャンポンと言えば長崎の名物ですが、北九州にも有名なちゃんぽんがあります。
昭和15年頃の誕生とされている細くてコシのある蒸し麺が、市内の戸畑の製麺所で生まれ、その麺と野菜をパリッと炒めて、こってりとしたスープでからめた逸品チャンポンです。
焼きカレー
門司港を代表する名物「門司港発祥焼きカレー」は、ご飯の上にカレー、とろけるチーズ、卵をのせてオーブンで焼いた逸品です。ご飯の上にカレー、とろけるチーズ、卵をのせてオーブンで焼きあげた逸品です。
昭和30年代に門司の喫茶店が考案したと言われていますが、現在「焼きカレー」を提供する店舗は30店以上もあるそうです。
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