名所・グルメに出会う旅>東京都
公開日:
:
最終更新日:2017/10/01
関東地方
目次
名所編
首都、東京は政治経済の中心地であるだけではなく、江戸時代においても日本の中心地であったことから見所のスポットも数多いのです。
今回は多数のスポットから選んだおすすめの2カ所をご紹介します。
下町ゾーンをタイムスリップできる場所
両国と言えば、相撲の国技館がある場所で有名ですが、もうひとつ人気の箱モノ施設が「江戸東京博物館」です。
館内は、江戸ゾーン(江戸時代の文化を伝えるエリア)と東京ゾーン(明治から2000年頃)の二つに分かれその時代の東京の風情を語り繋ぎます。
両者のうち今回は江戸ゾーンを通して、下町のタイムスリップな展示品をご紹介です。
まずは、東海道のスタート地である江戸時代に架けられた「日本橋」の実物大復元模型、そして江戸の町に建てられていた歌舞伎の劇場「中村座」の正面部分の復元模型です。
その他にも、江戸城を中心とした城下町の雰囲気を感じることができる、寛永時代の大名屋敷や江戸城御殿を縮尺模型で復元展示され、当時の人々の生活を当時の家屋や衣服などをかなり細部にわたって再現したミニチュア模型の展示など、とても興味深く見て楽しめる展示です。
また、実際に触れながら学べる体験展示も館内には充実しています。
例えば、大名が乗る駕籠の展示では実際に座ることもできますし、歌舞伎の雰囲気を体験できるコーナーの江戸歌舞伎「助六」の舞台を再現した実寸模型では、舞台の音楽や名台詞を楽しむことができます。
もちろん、模型だけでなく将軍家や大名家に由来する歴史資料の数々も展示されており、江戸東京博物館は、見て・体験して・楽しむ、三拍子揃った江戸と東京の文化を感じとれる名所です。
都心のオアシスとも言える荘厳な明治の森
東京23区内で豊富な木々に囲まれた原宿駅近くの「明治神宮」。
原宿駅の改札口を出て、右手方向に曲がると明治神宮の南参道に出逢います。
参道の玉砂利を進んでいくと、そこはもうすでに原宿の駅周辺とは全く違う空気が漂う世界があり、とても清々しい緊張感が体を包み込んでくれます。
明治神宮は、大正9年(1920年)に創建された明治天皇・昭憲皇太后を祀る神社です。そして、日本最大の初詣参拝者数を誇る神社として有名です。
当時、境内を築くべく全国から奉献された樹木は12万本で、樹木によって「永遠の杜」づくりを行い、現在もその森林がかたどる大自然が広がっています。
南参道と北参道の出合い口には、大鳥居(第二鳥居)があり、高さ12m、幅17.1m、柱の太さが直径1.2m、重さが13トンもある木造の鳥居としては日本最大の大きさを誇っています。
また、渾々と清水が湧きでる「清正の井戸」、エネルギーを感じると言われる「亀石」、縁結びの御利益があ」ると言われる「夫婦楠」なども境内にあり、明治神宮は散策して英気を養える心地よさを感じられる場所でもあることでしょう。
グルメ編
東京都は日本の首都で、政治、経済の中心の都市であり、伊豆諸島、小笠原諸島を始め、日本最東端の南鳥島、日本最南端の沖ノ鳥島まで行政地域として抱えています。
下町情緒溢れる墨田区や台東区は、多くの観光客で賑わうエリアであり、東京グルメの逸品も数々生まれています。
江戸時代から下町のスタミナ料理「ドジョウの鍋イロイロ」
関東地方の名産であるドジョウの料理は、江戸時代から重要なタンパク源として庶民に親しまれてきました。
下町生まれの「ドジョウ鍋」には、ドジョウをまるごと入れる「丸鍋」、身を開き骨と内臓を取った「ぬき鍋」、ぬき鍋の状態に笹がきゴボウを一緒に煮込み、最後に卵でとじる「柳川鍋」3種類あります。
ドジョウ鍋の基本形「丸鍋」は、酒の中に生きたドジョウを入れてすぐ蓋をし、暴れるドジョウが落ち着いたところで小ぶりな鉄鍋に並べ割下を注ぎ、ドジョウの上に葱を盛り載せし煮込んでいきます。
煮上がったところで、山椒や七味唐辛子をかけて食べると言うのが「ドジョウ鍋」の食のスタイルです。
深川の漁師飯「深川飯」
江戸時代にアサリ漁が盛んだった隅田川河口の深川地域で、忙しい漁の合間に漁師が食べていた料理が「深川飯」です。
「深川飯」とは、アサリと葱を味噌で煮込んで、それを汁ごとごはんの上にかけて食べるといういわゆるアサリの味噌汁ぶっかけご飯みたいな料理です。
江戸時代、深川はあさりの好漁場で、漁の合間に船上で手早く作れる栄養食が「深川飯」だったことでしょう。
現在でも、清澄白河や門前仲町周辺は、「深川飯」を提供する料理店が数多くあります。
臭いけど、なぜか旨い伊豆諸島の郷土料理「くさやの干物」
江戸時代に生産が始まったとされている伊豆諸島の特産品「くさや」。
江戸時代、塩は貴重な食材であることから魚の塩漬けに使う塩水は、何度も何度も使っていました。
その塩水には、魚の成分が蓄積され次第に発酵していくうちに、独特の風味になるのが「くさや液」です。
この液にムロアジやトビウオなどを漬け込み、天日干ししたものが「くさや」なのです。「くさや」を焼き上げるとき、煙と共に臭いにおいが立ちこめ始めます。
焼きたての「くさや」が皿に載って登場する食卓は、その臭さが蔓延してしまいます。
しかし、ひとたび食べれば、臭いにおいはとても美味しい香辛料へと変化します。
伊豆諸島では、今でも珍味として造られており、独特の味覚が日本酒の肴にぴったりの逸品なのです。
お酒を飲み終わり、締めに「くさや」をほぐしご飯にのせて、お茶漬けにして食べるのもこれまた格別な味です。
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