海外旅行保険の概要や詳細について

公開日: : 最終更新日:2016/07/08 保険


旅行先では様々なトラブルがあります。
例えば、思わぬ病気やケガ。
預けたはずの荷物の紛失、ちょっと目を離した隙に荷物が盗まれてしまう事なども有り得ます。
観光中にあやまって物を破損してしまい、弁償しなくてはならない場合もあります。
それらのトラブルの保証をしてくれるのが、海外旅行保険です。
金銭面だけでなく、その場の処理や日本語の通訳をしてくれるサービスも受けられます。
海外では日本の常識とは異なる場合が多々あります。
もしも急に体調を崩したとき、救急車の利用が有料であったり、医療費や入院費が高額な事も。
しかも日本の健康保険も適用しません。
海外に行くと気分が開放的になったり、観光に集中してしまい防犯意識が薄れてしまっている観光客は狙われやすく、ちょっとした隙に手荷物や財布等を盗まれたりすることも多いです。
ものを壊してしまった場合、日本では大したことではない事でも、海外では高額な賠償を請求されたりすることも。
もちろん、こういったアクシデントに見舞われることが事がなく、楽しい旅行をするのが一番ですが、細心の注意を払っていても、予想外のアクシデントが発生することも少なくはありません。
何度も海外に行っているから大丈夫!と思われている方もいるかもしれませんが、これは間違いで回数は全く関係ありません。
インターネットからでも簡単に申し込みをすることができるので、万が一の時のため、海外旅行保険への加入をして、安心して旅行を楽しみましょう。

海外旅行保険のメリット

海外旅行保険はどのような時に役に立つのか、具体的にメリットを挙げていきます。
保険といえば“医療費”を思い浮かべるかもしれません。
しかし、海外旅行先で、少々の怪我や軽い風邪のような症状がでただけではなかなか病院にはかからないかもしれません。
ですが、事故や事件などに巻き込まれ、大きな怪我をしてしまったときなどに手術が必要になってしまうと、高額な医療費がかかってしまいます。
保険を用意していないと、その場でその高額な医療費を支払わなくてはなりません。
しかし海外旅行保険に加入していると、指定した提携病院を利用することができ、現地で病気やケガをした際に、その指定された病院へ治療に行くと保険会社が代行で支払いを済ませてくれるので、お金を持っていなくてもキャッシュレスで治療を受けさせてもらうことができます。
そして、その他面倒な手続き等も代行してくれるサービスを受けることができます。
また、旅行先で困ることといえば“会話でのコミニュケーション”です。
日常会話程度の英語がしゃべれる人は少ないでしょうし、喋れたとしても相手が英語を理解できなければ意味がありません。
海外旅行保険の一番のメリットとも言える、日本語で24時間365日いつでも対応してくれることです。
慣れない土地で困ったことがあっても、言葉が通じず状況を説明することができないととても不安になります。
そんな時に日本語で対応してもらえると安心して状況説明がスムーズに行えます。
このように旅行者が必要とするサービスや、その他補償など様々なトラブルをカバーしてくれるように設定されています。

海外旅行保険のデメリット

先ほどはメリットを説明しましたが、海外旅行保険にデメリットはあるのでしょうか?
もちろん加入しないよりもする方が断然メリットはあるのですが、ここでは場合によっては、保険金が高くなってしまう事をご紹介します。

保険料金が高くなる

例えば、治安が悪い土地へ旅行する場合。
治安が悪い国へ行けば、その分トラブルやアクシデントが起こる可能性が高くなるのですから、リスクが高い分、保険料は高くなってしまいます。
そしてもう一つは、危険なスポーツを楽しむ目的で旅行に行かれる場合も保険料が高くなってしまうことがあります。
パラグライダーやスカイダイビング、スキーやサーフィン登山等、ケガや事故を起こす可能性が高く、危険なスポーツが目的の旅行の場合は、保険料が必然的に高くなってしまいます。
しかし、これらの行き場所や目的を隠して旅行をすることは可能です。
そうすれば通常の保険料で旅行をする事ができます。旅行中にトラブルもなく、無事帰国できれば問題はありません。
でも、万が一事故やトラブルに巻き込まれたとき、嘘をついてしまった為に保険金が減額、もしくは全額もらえなくなるというケースもあります。
せっかく海外旅行保険に加入したのに意味がなくなってしまいます。
目先の事しか考えていないと、とんでもない大損をしてしまいますので、そのようなことがないように、少々保険料が高くなっても正直に言って保険に加入することで、安心して楽しい旅行ができるはずです。

海外旅行保険の補償対象

海外旅行保険に加入していると、海外でのケガや病気以外にも、旅行中の様々なトラブルに対して備えることができます。
保険会社によって対象外であったりする場合もありますが、ほとんどの保険会社で補償してくれるものをご紹介していきます。
また保険会社によっては保険期間や限度額が違ってきますのでご注意ください。

傷害死亡

旅行中に交通事故などで負傷し死亡した場合、死亡保険金受取人に保険金が支払われます。

傷害後遺障害

事故により怪我をしてしまい、現地で治療を受けて帰国後も後遺症が残った場合、後遺障害の程度により保険金が支払われます。

疾病死亡

事故や怪我ではなく、病気により現地で手当を受けたが旅行先で死亡してしまった場合、死亡保険金受取人に保険金が支払われます。

治療費用

旅行中に体調を悪くしたり怪我をするなどで、病院での治療が必要になった場合、治療費が支払われます。

救援者用費用

旅行者が旅先で入院することになり、救援者として現地に駆けつけるために渡航費や宿泊が発生する場合その負担額が支払われます。

個人倍責任

店で展示しているものを誤って破損してしまったり、宿泊先のホテルの物を壊したり、または偶然的な事故により相手に怪我を負わせててしまった場合など、他人や他人に与えた損害を償い、弁償代を支払わなくてはいけなくなった場合。

携行品損害

保険期間中に持ち物(バック、時計、カメラ、旅券等)が盗まれたり、壊れてしまった場合その修理費を負担してくれます。

航空機寄託手荷物遅延

航空会社に預けた荷物が、航空会社の手違いにより手元に荷物が届かず、身の回りの生活必需品を購入しなくてはならなくなった場合の購入費用の負担。

航空機遅延

搭乗する予定だった航空機が結構になり、もう一泊する必要になった場合の負担金などが挙げられます。
保険会社により様々なプランがあり、オプションにより必要な分だけセレクト出来るタイプもあります。

海外旅行保険の付帯サービス

保険料を支払い、万が一の時にその費用などを補償してくれるのが海外旅行保険です。
ですが、それ以外にも様々な手配や対応をしてくれることを“付帯サービス”といいます。
海外旅行保険の安さだけを重要視したり、補償だけを確認している場合も多いかもしれませんが、いざという時の使い勝手のよさは大変重要になってきます。
保険会社によって付帯サービスは違ってきますので、補償のもっと先の付帯サービスを確認していきましょう。

主な付帯サービス

ほとんどの保険会社が行っているサービスです。
・治療費のキャッシュレス
・治療の際の医療通訳
・病気や怪我をした際に病院の紹介や手配
・紛失したパスポートやクレジットの再発行
などが挙げられます。
どれも旅行中に遭遇する可能性の高いものばかりなので、
どの保険会社も行っています。

一部の保険会社が行っているサービス

・弁護士の紹介手配
・現地保険金手配
・緊急現金手配
・海外安否確認サービス
・日本語対面相談
・IDカードのPC発行
・海外デスク設置
・海外デスクへの出張者情報の送信
旅先での自然災害やテロが発生した際に、安否確認等を行なってくれるサービスがあると、旅行者の関係者にも嬉しいサービスです。
しかし付帯サービスがあれば必ずしも安心とは言えません。
人気の少ない田舎や地域によっては受けられないサービスもありますので、必ず行き先での付帯サービスが受けられるかを確認しなくてはなりません。

海外旅行先の医療費について

海外旅行中に体調を崩すことは少なくありません。
水や食事が体に合わなかったり、時差や気温の変化、ストレスなどで心身とも負担がかかるものです。
また慣れない土地で、思わぬ事故でけがをしてしまうことも考えられます。
日本では、健康保険証を持っていればどこの医療機関でも医療費の3割負担で診察を受けられ、残りの7割は健康保険が支払いをしてくれる制度になっています。
しかし、海外旅行中に医療機関にかかると日本の健康保険は使えず、全額負担になります。
しかもの日本の医療に比べ高額になることも。
盲腸の手術を例にだすと、日本では手術と7日間の入院で約40万円となり、そのうちの3割負担の12万円を病院に支払うことになります。
(高額医療費が適用されるとさらに払い戻しがあるため、最終自己負担額は約8万円になります。)
残りの7割は、健康保険が約32万円を負担してくれるシステムになっています。
もし盲腸の手術をニューヨークで行うと、約6倍の240万円の費用がかかります。
帰国後に社会保険事務所での手続きにより、健康保険から払い戻しを申請できますが、日本の基準額になりますので、約32万円しか払い戻しがありません。
ニューヨーク以外にも、医療施設が整っており、経験豊かな医師が揃っている国ではやはり医療費は高くなるといわれています。
海外できちんとした医療を受けるには、日本よりも高額になることを覚えておいて欲しいです。

「セットプラン」と「フリープラン」の違いとは・・・

海外旅行保険のプランでよく目にするのが、“セットプラン”と“フリープラン”です。
この二つのプランはどのように違うのか。

セットプラン

基本的な保証をセットにしたプランです。
主なセット内容は、怪我や病気の際に補償される「傷害治療」と「疾病治療」、万が一死亡してしまった場合を補償する「傷害死亡」と「疾病死亡」。
また、現地に救援として駆けつけてもらう際にかかる費用を補償してくれる「救援者費用」もセットに含まれている場合が多いです。
それから物を破損し、弁償代が必要になった時などに補償される「賠償責任」や、旅行中の持ち物の紛失・故障した際の補償する「携行品損害」もセットプランには組み込まれています。
このように、海外旅行で起こりやすいトラブルの必要最低限の補償がセットにされています。
一般的な海外旅行なら、これらのセットプランの保証で特に問題はないと言えます。
セットプランの良いところは、初めての人で何を保証していいのかわからない人でも加入しやすく、忙しくてプランを決められない人でも、時間をかけずにしっかり補償をつけられる点です。
セットプランの悪い点でいえば、セットになっているのでいらないと思われる補償を外したり、掛け金を高くしたりする事ができない事です。

フリープラン

フリープランとは自分に必要な補償をセレクトして補償をかけることができます。
フリープランの良いところは、一つの補償を高くしたり、特定の補償に重点をおくことができます。
セットプランとは違い、自分で選択する事ができるので、無駄な掛け金を減らすことも可能です。
フリープランの悪い点としては、セットプランに加入するよりも手間や時間がかかってしまう点です。

海外旅行保険「長期生活用」の詳細

通常の海外旅行ならば1週間くらいの期間ですが、旅行としてではなく海外に留学や研究、ロングステイやボランティア活動等で、3ヶ月以上の長期に渡って海外に滞在するときには、通常の海外旅行保険ではなく、専用の「長期滞在者用」の保険を選ぶ事になります。
長期にわたり海外に滞在するわけですから、短期の旅行に比べ病気や怪我のリスクが高くなりますし、盗難に対する補償もさらに考える必要があります。
また、長期用の保険の場合、旅行というよりも生活するという事を想定し設計されており、通常の海外旅行保険よりも補償内容が充実していることが特徴です。
その補償内容は、通常の海外旅行保険では対象外とされる賃貸アパートの賠償を、賠償責任補償の対象にできたり、生活家電や家具の補償を、携行品補償の対象にできたりします。
また、緊急時に一時帰国する必要がある場合に交通費や宿泊費を補償してくれる「緊急一時帰国費用」等の特約がある保険会社もあります。
しかし、このように充実した補償内容や補償期間が長い事から、通常の保険よりも保険料は高くなります。
保険料が高額になりますので、必要最低限で自分に必要があると思われる補償を選ぶ事ができる、フリープランがおススメです。
また、この長期滞在者用の保険にも、長期旅行、留学、駐在等、滞在理由によって加入するべき保険が違い、補償内容も違ってきます。
例えば留学の場合は、学校の保険がある場合があるので自分に必要な補償は何なのかをしっかりと把握して、保険を選ぶことが重要になってきます。

クレジットカードの海外旅行保険

多くのクレジットカードは海外でも使用でき、尚且つ海外旅行保険が最初から組み込まれているものが多いです。
海外旅行に行く人の多くがクレジットカードを持っていると思います。
そのクレジットカードの海外旅行保険について説明します。
なお、クレジットカードの会社によっては補償内容が変わりますのでご注意ください。

クレジットカード付帯保険の便利な点、不十分な点

まず便利な点は、クレジットカードを所有していれば誰でも気軽に加入できるというところです。
出発の際に特別な申し込みも不要で保険料も発生しません。
クレジット会社にもよりますが、プラチナカードでもレギュラーカードでも、どのランクでも付帯サービスを受けることができます。
しかし、便利な反面、不十分な点も多々あります。
通常の海外旅行保険に比べ補償項目が少なく、また補償額が十分ではないことがあります。
また、多くのクレジットカード会社では、旅行期間が90日を超える場合は対象外になってしまうので、長期で旅行する方や、ロングステイの予定だとクレジットカードの保証が役には立たず、そして、病気による疾病死亡補償がない場合がほとんどで、重要視したい治療費用の設定も低くなっています。

自動付帯と利用付帯

クレジットカードの海外旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2つの種類があります。
自動付帯とはクレジットカードを持っているだけで、利用しなくても自動的に保障が受けられるものです。
利用付帯とは、海外旅行の代金などをクレジットカードで支払うことで、海外旅行保険が付帯するタイプです。
これらはクレジットカード会社によって異なるので、どちらのタイプなのか確認が必要になります。

クレジット付帯の海外旅行保険の上手な利用方法

クレジット付帯の海外旅行保険では十分でなく、不足する補償は海外旅行保険のフリープランで補うと無駄な保険料がかからず、節約することもでき、十分な保証を確保することができます。

海外旅行保険のAIU保険公式ページです


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