名所・逸品に出会う旅>島根県松江市

公開日: : 最終更新日:2017/04/03 中国地方, 未分類

名所編

松江市は、松江城をはじめ、宍道湖、出雲大社と見所もたくさん、また伝説に触れられるスポットも多くあります。松江市の名所のいくつかをご紹介します。

現存する立派な天守閣

松江市のシンボル松江城は、天守が現存している城として日本100名城にも選ばれています。
また、松江城の天守は国宝に指定されており、天守が現存する国内の12城のうち、国宝の指定を受けているのは5城しかありません。?
5層6階の天守閣は高さ約30メートルの望楼式で黒塗りの下見板張りの外壁、桃山時代であることを物語る重厚で雄大な様相を残しています。
天守閣内には、武具や古文書など貴重な資料が展示されており、最上階の望楼からは松江の街並みの眺望を楽しめます。
城内の見所は、天守を支えている寄木柱のひとつにハート型の木目です。
また、石垣にもハート型の石が積まれている場所もあり、縁結びスポットとして人のある城です。

縁結びと言えば「出雲大社」

出雲大社は、縁結びで有名な大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祀る神社であることから、縁結びの神様と言われ神々の国・出雲の象徴です。
参拝される方は、良き縁を呼び寄せるパワーの恩恵に授かることが多いようです。
出雲大社の参拝作法は、他の神社と少し異なる2回お辞儀をしてから、4回手を叩き、最後に1回お辞儀をする「二拝四拍手一拝」です。
日本で最も古い神社建築様式の大社造りで建てられた本殿は、高さ約24メートル、大屋根の面積が180坪で国宝に指定されています。
神楽殿の檜造りの大広間は270畳敷きという広さ、そして注連縄(しめなわ)は、長さ13.5メートル、重さ4.4トンとこれもかなり巨大な注連縄、近くで見ると圧倒されてしまいます。

神々の集合地、美しい夕陽のビューポイント「稲佐の浜」

「稲佐の浜」は、日本のなぎさ100選にも選ばれている美しい景観を誇る浜で、旧暦10月(神在月)に全国の神々が集まると言われる神聖な場所です。
浜から、大国主大神と武甕槌神(たけみかづちのかみ)が国譲りの交渉をしたと言われる屏風岩に丸い形の「弁天島」が見えます。
弁天島は、弁天様を祀っていることから、地元では「べんてんさん」と呼ばれて親しまれている島なのですが、以前は沖の方にあったのですが近年急に砂浜が広がり、現在では島まで歩いて行けるようになっています。
出雲大社から、西へ1キロと比較的近くにある海岸ですので、参拝後に弁天島へ足を運ぶために、また美しい夕陽を眺めに「稲佐の浜」への散策をおすすめします。

逸品編

松江近郊は、日本海と宍道湖と言う素晴らしいロケーションのため、捕獲する水産物の質が良く名産品が多くあります。
たとえば、「宍道湖七珍」と呼ばれている「スズキ、モロゲエビ、アマサギ、シラウオ、ウナギ、コイ、シジミ」などは、昔から重宝され地元で親しまれています。
数多い名産グルメから、伝統の味わいを3つご紹介していきます。

松江の伝統グルメ「赤貝めし」

出雲の中海で捕獲できるサルボウ貝をこの地方では「赤貝」と呼び、普通の赤貝より小さめながらとても美味です。
この赤貝の煮つけは、伝統的なおせち料理にも欠かせない食材であり、また家庭料理にも煮付けの赤貝を使用した「赤貝めし」という伝統的な料理として、古くから受け継がれてきました。
これは、赤貝のむき身をゆで、そのゆで汁を用いてにんじん・ごぼうなどと一緒に炊いた炊き込みご飯。
煮しめた赤貝がとても美味で、かみしめる度に甘辛の旨みが口一杯に広がります。
貝好きにはたまらない逸品です。

伝統ある深い味わい、あご野焼き

山陰地方では、トビウオを「あごが落ちるほどうまい」と言ったことから「あご」と呼びます。
そのトビウオの新鮮なすり身に、出雲地方に伝わる「地伝酒」を加え、調味料を練りこみ金串にちくわのように塗りつけ、炭火で焼き上げていきます。
焼くときに煙がかなり出るので、軒先や戸外で焼いていたことから「トビウオ(あご)」を「野焼き」にする事から「あご野焼き」と呼んだそうです。
トビウオが旬を迎える5?7月頃に作られたものが絶品だそうです

江戸時代、民の常食だった出雲蕎麦

「出雲そば」は、そばの実を黒い甘皮ごと挽く「挽きぐるみ」という独特の製法で作った蕎麦です。
蕎麦の香りと風味が強い逸品で、普通の蕎麦よりもコシが強く歯ごたえがあることが
「出雲そば」の特徴です。

江戸時代、出雲地方は蕎麦の実の栽培がとても盛んでした。
そして、寛永15年(1638年)に蕎麦処である信州の松本から、出雲松江藩主として松平直政が着任してきます。
その時に、信州の蕎麦職人を連れて出雲に連れてきたのがきっかけで、出雲全体に蕎麦が広まったと言われています。
当時、蕎麦を野外で食べるために利用されたのが重箱で、その重箱の名残が現在の「割子そば」の原型だそうです。
現在、食べられている「割子そば」は、3段に重ねた容器(割子)に、つゆを直接注いで食べます。
コシの強い蕎麦を良く噛んで食べると、蕎麦の香りが口中から鼻に抜けていきます。
蕎麦の持つ本来の風味を、「出雲そば」でたっぷりとご堪能ください。

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